• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Research-status Report

腎移植後急性拒絶反応の新規診断法の開発

Research Project

Project/Area Number 24591199
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

西 愼一  神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (70251808)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 齋藤 和英  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (20262438)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords急性拒絶反応
Research Abstract

当該年度の平成24念には、炎症性マーカーであるPentraxin3(PTX3)の病理学的発現を移植腎生検組織を使用して確認する作業を継続した。この過程、急性拒絶反応症例では、腎間質でのは発現領域が増加することが判明した。また、血中レベルでのPTX3の濃度を測定したが、急性拒絶反応の程度に応じて上昇はするものの、腎組織でのPTX3の発現ほど拒絶反応の重症度を反映しないことがわかった。これらの研究成果は、2013年度の日本臨床腎移植月会議でも発表する予定である。また、今までの研究成果を下記の論文にまとめて発表した。
1. 吉田 一浩、今井 直史、西 慎一、中川 由紀、齋藤 和英、高橋 公太、成田 一衛腎臓におけるPentraxin3(PTX3)の発現と血中濃度の関係(解説):新潟県医師会報:744: 6-7:2012
2. Imai N, Nishi S, Yoshita K, Ito Y, Osawa Y, Takahashi K, Nakagawa Y, Saito K, Takahashi K, Narita I.Pentraxin-3 expression in acute renal allograft rejection:Clin Transplant: 26(24):25-31:2012

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

腎生検組織標本は、腎移植があるごとに、神戸大学および協同研究者の斉藤氏の所属する新潟大学で収集し、また、血液検体、尿検体も同時に収集している。これらの検体数が予定の検体数に達してはいないが、順調に集まりつつある。尿検体を利用したPentraxin3のELISAキット作成の取り組みを開始しているが、現在のところ成功していない。今後も、移植腎生検組織材料、血液、尿検体を収集する予定である。また、実験動物におけるPentraxin3の発現に関しては、炎症モデルである抗GBM抗体腎炎の作成努力に入っている。現在のところ、このモデルの作成を安定化させるところに集中している。使用抗体により、腎間質病変の程度が一定せず、モデルとして安定したものを作成することに努力を継続している。

Strategy for Future Research Activity

今後の研究の推進方策としては、当初計画していた通り、腎生検標本をできるだけ収集していく。既にある程度の標本数において、petnraxin3が急性拒絶反応の腎組織マーカーであることはある程度確認できた。しかし、まだ十分な組織例数で確認したとは言えない。従って今後も、急性および慢性拒絶反応、ボーダーライン病変、あるいは再発性腎炎などの様々な病態におけるpetnraxin3の発現を組織学的に解析していく必要がある。これらの組織材料で、pentraxin3の発現病態を詳細な検討していく。また、尿材料によるELISA系の確立は引き続き努力していく方針である。また、実験系モデルでの詳細なpetraxin3の発現とその病態的役割を確認していく方針である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度においては、実験モデル動物の作製と、ELISAキット作製に費用がかかる予定である。24年度に消費しなかった物品費も次年度で集中的に使用する予定である。また、海外学会への発表、論文化においても研究費を使用する予定である。なお、共同研究者である新潟大学の齋藤氏とも密な連携をとり、齋藤氏においても研究費を使用してもらう予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 腎臓におけるPentraxin3(PTX3)の発現と血中濃度の関係(解説)2012

    • Author(s)
      1. 吉田 一浩、今井 直史、西 慎一、中川 由紀、齋藤 和英、高橋 公太、成田 一衛
    • Journal Title

      新潟県医師会報

      Volume: 744 Pages: 6-7

  • [Journal Article] Pentraxin-3 expression in acute renal allograft rejection2012

    • Author(s)
      2. Imai N, Nishi S, Yoshita K, Ito Y, Osawa Y, Takahashi K, Nakagawa Y, Saito K, Takahashi K, Narita I
    • Journal Title

      Clin Transplant

      Volume: 26 Pages: 25-31

    • DOI

      10.1111/j.1399-0012.2012.01641.x.

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi