2013 Fiscal Year Research-status Report
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24591199
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西 愼一 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (70251808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 和英 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (20262438)
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Keywords | 急性拒絶反応 / 抗体関連拒絶反応 |
Research Abstract |
当該年度の平成25年度は、昨年と同様に腎移植拒絶反応症例におけるPTX-3の組織内発現について検討した。特に当該年度では、PTX-3の組織内発現をABO不適合腎移植における抗体関連拒絶反応の早期診断に有用であるかどうか検討した。従来傍尿細管毛細血管(PTC)にC4dが陽性であることが抗体関連拒絶反応の組織学的マーカーとされてきたが、ABO不適合腎移植においては、拒絶反応がなくともC4dはPTCに80~90%の頻度で自然陽性となる。そこでPTX-3の組織内発現の確認を併用した。PTC-C4d陽性かつ腎間質-PTX-3陽性症は、真の抗体関連拒絶反応症例であることが判明した。PTX-3の腎組織内発現は、ABO不適合腎移植症例の抗体関連拒絶反応の診断に有用であることが判明した。上記の成果は、2014年3月開催の第47回日本臨床腎移植学会にて発表した。 Pentraxin3発現のABO不適合移植腎における意義 新潟大学 腎・膠原病内科学分野、神戸大学 腎・血液浄化センター、新潟大学 腎泌尿器病態学分野 今井直史、西 慎一、高橋 香、伊藤由美、吉田一浩、河野恵美子、高橋公太、成田一衛
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
尿検体を用いたPTX-3測定ELISA系の確立は昨年から努力している点であるが、安定したELISA測定系の確立には残念ながら至っていない。抗原であるPTX-3の精製蛋白の種類を変更する、あるいは部分蛋白を用いるなど工夫を加えているが、信頼できる測定系には到達していない。引き続き努力する予定である。目標達成度としては6割程度である。 PTX-3の発現をANCA関連血管炎症例のヒト腎生検組織で発現をみることができた。その結果では、急性拒絶反応症例と同様に腎間質への炎症性細胞浸潤領域あるいは半月体形成部位に一致して認められた。同時に測定した血液サンプルでもPTX-3がCRPと同様に上昇していることが判明した。引き続き、腎移植症例のみならずANCA関連血管炎症例でのPTX-3組織内発現と血中レベルとの相関も検討する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
人材料として、今後も引き続き組織検体、尿検体、血液検体を収集していく予定である。対象症例は、急性拒絶反応、ボーダーライン症例、再発性腎炎にも加えて、新たにANCA関連血管炎症例も対象としていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該年度に達成できなかった目標があり、研究が予定通り遂行できず、予算が消費できなかった点がある。来年度は、さらにその達成のために研究を活発化し研究費用を使用する予定である。 翌年度は最終年度であり、研究のまとめの段階であるため、さらに研究を加速して予定予算を完全消費できる計画である。
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