2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24591307
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Research Institution | The Nukada Institute for Medical and Biological Reseach |
Principal Investigator |
額田 均 公益財団法人額田医学生物学研究所, その他部局等, 理事長 (60118833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木橋 操六 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (40111231)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 末梢神経障害 / 高血圧 / 糖尿病 / 細小血管障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病に伴う末梢神経障害については既に多くの研究がなされているが、未だその発症機序は不明で有効な治療も確立されていない。本研究は、糖尿病にしばしば合併する高血圧(糖尿病患者の60-70%)と末梢神経障害との関連について解明する。今回の実験は動物モデルを用いて、特に高血圧と神経障害との関連を明らかにする基礎的実験である。 われわれは,1)高血圧が末梢神経障害の原因となり得ること、2)高血圧が糖尿病の神経障害に悪影響を与えることを明らかにした。また高血圧による神経障害の発症機序として末梢神経の細小血管症の関与が示唆された。この末梢神経の細小血管症は糖尿病神経に認められるものと同じであり糖尿病性神経の細小血管症発症に高血圧の関与も考えられる。
本年度に実施した研究の成果は次の通り: 1)高血圧自然発症ラット(SHR)末梢神経障害に対する降圧剤の効果:高血圧性末梢神経障害の発症機序解明に向けてアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)のSHR末梢神経障害に対する効果、降圧による末梢神経保護作用について電気生理学的、形態学的に検討した。【結論】SHRにおけるMCV遅延はARBによる降圧では、有意な改善は認められなかった。SHRの末梢神経障害発症には血圧以外の要因も関与していると考えられる。 2) 高血圧の糖尿病性神経障害に対するインパクト:高血圧合併糖尿病ラットでは電気生理学的に末梢神経障害の重症化が認められるが、高血圧自体の糖尿病性末梢神経に対する傷害は不明である。高血圧合併の有無による糖尿病性末梢神経障害の発症・進展の相違についても追究した。【結論】高血圧合併糖尿病ラットでは糖尿病単独群に比し,感覚神経の障害がより早期により高度に観察された。臨床的に高血圧を合併した糖尿病例では、感覚障害がより早期から高度に認められる可能性が示唆された。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Phenotyping animal models of diabetic neuropathy: a consensus statement of the diabetic neuropathy study group of the EASD (Neurodiab).2014
Author(s)
Biessels GJ, Bril V, Calcutt NA, Cameron NE, Cotter MA, Dobrowsky R, Fernyhough P, Malik RA, Obrosova IG, Pop-Busui R, Russell JW, Sima AA, Stevens MJ, Schmidt RE, Tesfaye S, Vinik AI, Wright DE, Yagihashi S, Yorek MA, Ziegler D, Zochodne DW
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Journal Title
J Peripher Nerv Syst
Volume: 19
Pages: 77-87
Peer Reviewed
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