2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24591312
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小林 一貴 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30400998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹本 稔 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60447307)
藤本 昌紀 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20451742)
河村 治清 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70527902)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | Semaphorin3g / 心腎連関 / ポドサイト |
Research Abstract |
本研究の目的は心連関の機序解明目的に、冠動脈内皮細胞、腎糸球体ポドサイトに発現しているセマフォリン3g (Sema3G) の機能を行うことである。今年度は特にSema3Gノックアウト (Sema3G KO)の腎機能に焦点をあてて検討を行った。その結果、Sema3gKOマウスは定常状態において野生型に比し、アルブミン尿が増加すること、光学顕微鏡下での観察では組織学的には変化を認めなかったが電子顕微鏡下に観察するとポドサイト足突起の癒合、扁平化が観察された。この結果はC57Bl6遺伝子背景において観察されたが、現在 DBA/2遺伝子背景においても観察されるかを検討する目的で戻し交配を行っている。さらにポドサイトでの機能解析を目的にSema3gと温度感受性SV40large antigenが遺伝子導入されたImmorto mouseとSema3G KOマウスの交配を行い、Sema3G KO, SV40陽性マウスを作製した。このマウスからポドサイトを単離しSema3G不死化ポドサイトを確立した。またSema3Gのリコンビナント蛋白を作成する目的でバキュロウイルスベクターにヒトSema3Gの遺伝子配列+His配列を導入し、昆虫細胞に感染させバキュロウイルスを作成した。今後はカイコに感染させ、リコンビナント蛋白を得る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね計画に則って行っているが、一部 マウスの繁殖の遅れなどに伴って実験が 遅れている項目がある。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度はSema3Gの疾患モデル、特に糖尿病との関与に関して検討する予定である。モデルマウスとしては、1型糖尿病マウス(ストレプトゾトシン惹起糖尿病、AKITAマウス)2型糖尿病(db/dbマウス)、肥満マウス(ob/obマウス)の心、腎局所におけるSema3Gの発現様式を検討するとともに、それぞれのマウスとSema3G KOとの交配を行い、病的な状態におけるSema3Gの機能解析を行う予定である。またSema3GノックアウトポドサイトやSema3Gのリコンビナント蛋白を用いて機能解析をすすめてゆく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
リコンビナント蛋白の作成、精製に用いる。また今後様々な疾患モデルマウスとの交配を行う予定であり、マウス購入費や飼育維持費に持ちる。
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Research Products
(23 results)