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2014 Fiscal Year Annual Research Report

視床下部ー報酬系ー大脳辺縁系神経回路による摂食調節の解明と過食病態へのアプローチ

Research Project

Project/Area Number 24591326
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

勝浦 五郎  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 特任講師 (20401226)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山田 伸子  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (50400891)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords摂食調節 / 過食 / 報酬系 / 視床下部 / 中脳辺縁系 / 食事性肥満モデルマウス
Outline of Annual Research Achievements

摂食は、ホメオスタティック調節系である視床下部と、中脳辺縁系ドーパミン神経系の報酬系とで調節されていると考えられる。特に、高カロリー食およびスクロースはnatural rewardであり、報酬系に影響を及ぼして、その結果、高次中枢神経系からの摂食調節に影響を及ぼしていると考えられる。そこで、正常オスマウスを用いて、スクロースと水を同時に与えるtwo-bottle sucrose preference testを行った。実験方法は、水と同時に、スクロースの濃度を0.125%、0.25%、0.5%、1%、2%、5%、10%、20%、30%、40%および50%と2日間おきに上昇させて、その後、6日間2本とも水に置き換えて、さらに、再度、水とスクロース(0.125%、0.25%:それぞれ2日間)を与えた。その結果、最初のスクロースを与えた時に、スクロースを識別できた濃度は0.25%で、その後、水の摂取は減少し、スクロースの摂取量が著明に増加し、スクロースの最大摂取濃度は10%であった。そして、6日間の水だけの摂取後、再度、水とスクロース0.125%を与えると、最初認識出来なかったこの濃度を有意に識別できた。また、0.25%のスクロース摂取も、初回時と比較して、有意に増加した。そこで、この反応に重要であると考えられている側坐核でのニコチン受容体サブユニットのα7 mRNAの発現変化を経時的に検討したところ、withdraw後のスクロースを再摂取させた時に、減少傾向が認められた。次に、ghrelin-KOマウスを用いて、同様の実験を行ったが、wild-typeマウスと比較して、著明な差は認められなかった。さらに、高脂肪食を摂取させたマウスの側坐核でのマイクログリアの活性化が認められた。以上の事から、神経とマイクログリアのクロストークが報酬系の調節にかかわっていると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 摂食調節機構と食行動2014

    • Author(s)
      西田美由紀、勝浦五郎、河村菜実子、森永明倫、浅川明宏、乾明夫
    • Journal Title

      臨床と研究

      Volume: 91 Pages: 721-726

  • [Presentation] 脂肪肝病態形成における中枢CNP/GC-Bシグナルの役割-高脂肪食負荷脳特異的GC-B欠損マウスによる検討2014

    • Author(s)
      山下唯、後藤(山田)伸子、勝浦五郎、宮崎由理、今吉格、金本巨哲、三浦晶子、八十田明宏、大日向耕作、影山龍一郎、稲垣暢也、中尾一和
    • Organizer
      第87回日本内分泌学会学術総会
    • Place of Presentation
      福岡市、福岡国際会議場・福岡サンパレス
    • Year and Date
      2014-05-24 – 2014-05-26

URL: 

Published: 2016-06-01  

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