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2012 Fiscal Year Research-status Report

多発性骨髄腫の発症・進展におけるAIDとMMSETの役割

Research Project

Project/Area Number 24591379
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

滝沢 牧子  群馬大学, 医学部, 助教 (70613090)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 半田 寛  群馬大学, 医学部, 講師 (90282409)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords多発性骨髄腫 / AID / DNA損傷修復
Research Abstract

・ 骨髄腫細胞株において、一部の細胞ではAIDの発現が見られたが、Burkittリンパ腫の細胞株Rajiと比較するとRNAレベルでおよそ1万分の一程度であった。
・ AIDを発現する細胞株においてcMyc,BCL6のプロモーター領域の点突然変異の頻度を解析した。cMycプロモーターの変異は認めるものの頻度が低かったが、BCL6プロモーター領域では変異頻度は高く、既報のように修復メカニズムがMycとBCL6では異なっているためと考えられた。
・ BCL6は通常リンパ濾胞内に発現し、胚中心B細胞においては相同組み替え修復の酵素であるATMの発現制御に重要な役割を果たしていることが報告されている。今回我々の研究では、一部の多発性骨髄腫患者サンプルにおいても高発現していることが明らかになった。発現制御においてプロモーター領域の変異との関連が興味深く、また、DNA損傷修復にATMを介して寄与しているかどうか、今後検討する。
・ 多発性骨髄腫の患者さんの骨髄より分離した腫瘍細胞ではAIDの発現は見られなかった。
以上よりプライマリーな腫瘍細胞ではAIDの発現はみられないものの、AIDによると考えられるBCL6のプロモーターの点突然変異が高頻度に見られることが明らかとなった。今後は患者サンプルでのBCL6の点突然変異の頻度を検討する。また、細胞株を用いてBCL6のノックダウンを行い、抗がん剤への応答(DNA損傷修復)やプロモーター領域でのヒストン修飾を明らかにしたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

大学院生の指導にやや時間がかかっていること。患者サンプルにおいてAIDの発現が全く見られなかったことなどから、実験計画全体の見直しが必要になっているため。

Strategy for Future Research Activity

BCL6がプライマリーの骨髄腫細胞に予想以上に発現していることから、これらの発現が意味するところ、抗がん剤治療によるDNA損傷修復にどのように寄与するかを明らかにしたい。現在BCL6を発現する細胞株を用いてBCL6のノックダウン実験を計画している。shRNAのコンストラクト作成が終了し、レンチウィルスを用いた強制発現実験を開始している。
また、患者サンプルでBCL6プロモーター領域での点突然変異の頻度を明らかにし、発現への影響を調べる。また、同領域のヒストン修飾の検討を行い、AIDの寄与を検討する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

患者サンプルを用いた点突然変異の解析を行う予定であったが、実験推進の遅れから、平成24年度内に実行できていなかった。現在は患者さんのサンプルがおおむね準備できた状態である。このため、平成25年度にこの実験を行う予定としており、多数のシークエンスを解析する必要があり、そのために前年度からの繰り越し金額を使用する予定である。

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Published: 2014-07-24  

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