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2013 Fiscal Year Research-status Report

多発性骨髄腫の発症・進展におけるAIDとMMSETの役割

Research Project

Project/Area Number 24591379
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

滝沢 牧子  群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (70613090)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 半田 寛  群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (90282409)
KeywordsDNA損傷修復 / 多発性骨髄腫
Research Abstract

多発性骨髄腫の患者さんの骨髄中の腫瘍細胞においてはAIDの発現がみられないものの,そのターゲット遺伝子であるBCL6が異所性に発現している症例が約半数あること,また,骨髄腫細胞株においてもBCL6発現株と非発現株があることが明らかになった。
通常BCL6は胚中心B細胞においてDNA損傷からのエスケープに寄与していると考えられており,骨髄腫においてBCL6が発現していることの意義を明らかにしたいと考え現在実験を行っている。レンチウィルスを用いてBCL6のノックダウンを行うshRNAの導入に成功しており,現在解析中である。
胚中心においてはBCL6が直接的にATRの転写を制御しているとの報告があるが,BCL6発現骨髄腫細胞株において抗がん剤であるメルファランに暴露し,ATRの変化を調べたところ,転写レベルでの制御は見られなかった。現在他の抗がん剤,放射線照射による実験を準備中である。具体的には,放射線照射を行った後にDNAの二重鎖切断の指標であるγH2AXを免疫染色により評価することができている。これにより,DNA損傷時の修復が正常に行われているかどうかを評価することができるため,BCL6のノックダウンによる影響を現在解析中である。
また,同時にBCL6の強制発現のウィルスを作成しており,同様に解析する予定である。
骨髄腫細胞株においてはBCL6のプロモーター領域に高頻度に変異が見られたが,患者サンプルは非常に微量のRNAしか得られておらず,理論的にはPCRで増幅し,変異が見られることが期待されるが,PCRによるプロモーター領域の増幅に成功しておらず,条件を検討中である。(ポジティブコントロールでは問題なくできている)。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

昨年度の計画見直しにより,多発性骨髄腫におけるAIDの発現は見られないものの,そのターゲットとなるがん抑制遺伝子であるBCL6に着目し研究を進めている。レンチウィルスによる発現制御システムを構築し,現在解析中である。

Strategy for Future Research Activity

骨髄腫細胞株においてBCL6のノックダウンや強制発現により,DNA損傷応答に差がでるか否かを検討する予定。DNA損傷の種類としては抗がん剤暴露,放射線照射など種類によりことなった損傷が生じるため,損傷および解析方法を吟味して行っていく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

BCL6(AIDのターゲット遺伝子)のプロモーター領域のシークエンスのPCRがうまく行っていないため,シークエンスをすることができていないため。
条件を検討し,PCRにて増幅可能であればシークエンスを行う。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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