2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24591449
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山田 久方 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (20363369)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / サイトカイン / T細胞 / B細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度において行った研究のうち、マウスコラーゲン関節炎モデルの解析では、野生型およびIL-21受容体欠損マウスからB細胞とT細胞を分取し、これらを種々の組み合わせで、T,B細胞同時欠損マウスに移入することで、どのリンパ球サブセットのIL-21シグナルが関節炎発症およびその際の抗体産生誘導に最重要なのかを検討した。その結果、B細胞のIL-21シグナルが障害されたときのみに自己抗体産生、および関節炎発症の抑制が観察された。すなわち、ここまでのIL-21受容体欠損マウスを用いたマウス関節炎モデルの解析から、主に濾胞ヘルパーT細胞が産生するIL-21は、炎症性エフェクターT細胞の誘導ではなく、B細胞の自己抗体産生誘導を介して、関節炎発症に重要な役割を果たしていることが明らかになった。よってIL-21は関節炎のみならず、自己抗体がその病態、発症に重要な役割を果たす種々の炎症性疾患について、有力な治療標的となることが示唆された。 ヒト検体の解析においては、最終年度では主に滑液、滑膜より採取したリンパ球の解析を、サンプル数を増やして行った。その結果やはり関節中には細胞内染色フローサイトメータ法にてIL-21陽性CD4T細胞が末梢血に比べて高頻度に存在することが確認された。表面分子の発現パターン等の表現系が末梢血中の濾胞ヘルパーT細胞様細胞とは異なることも確認できたが、IL-21陽性細胞に特異的に発現する分子を同定するまでには至ることが出来なかった。このようなIL-21産生細胞が、関節内に多数存在することが明らかになったことから、それらの局所自己抗体産生への関与が推測された。なお、滑膜組織での自己抗体産生を解析する過程で、滑膜組織片の中期培養法の確立に成功した。今後はこれを利用して、自己抗体産生のみならず、滑膜炎病態の解析もすすめたいと考えている。
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[Journal Article] Successful in vitro culture of synovial explants from rheumatoid arthritis at the air-liquid interface.2015
Author(s)
Sakuraba K, Fujimura K, Nakashima Y, Okazaki K, Fukushi JI, Ohishi M, Oyamada A, Esaki Y, Miyahara H, Iwamoto Y, Yoshikai Y, Yamada H.
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Journal Title
Arthritis Rheumatol.
Volume: 67
Pages: 881-892
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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