2012 Fiscal Year Research-status Report
ベーチェット病の自己抗体の解析:好中球遊走能にかかわるコフィリンに対する抗体
Project/Area Number |
24591458
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
大岡 正道 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (30367370)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 自己抗体 |
Research Abstract |
難病であるベーチェット病の主な病態は好中球の活性化に伴って、組織の破壊が起こることである。本研究は抗コフィリン1抗体の好中球機能に対する影響を明らかにし、ベーチェット病の治療応用へと展開するための研究基盤を確立することが目的である。 計画している具体的な研究項目は①抗コフィリン1抗体の抗原性の確認、②抗コフィリン1抗体の好中球運動能殺菌能亢進機構の解明、③ベーチェット病の活動性、臨床症状と抗コフィリン1抗体との関連解明、④抗コフィリン1抗体機能の抑制試験の4つである。 このうち①、③について初年度に施行することを予定していた。①抗コフィリン1抗体の抗原性の確認について、コフィリン1を3分割して設計し、コンピテントセルとして大腸菌DH5α、また、pMalベクターを改良し、終末にHisTagを挿入したベクターを用いて各フラグメントをMBPのフュージョン蛋白として作成した。しかし、1フラグメントのみ発現せず、現在、方法を変えて作成している最中である。②抗コフィリン1抗体の好中球運動能殺菌能亢進機構の解明については当初より本年度施行する予定。③ベーチェット病の活動性、臨床症状と抗コフィリン1抗体との関連解明については各臨床症状(結節性紅斑、ぶどう膜炎、口内炎、陰部潰瘍、消化器症状、関節痛、血管病変)本抗体とに現時点(8人)では相関はなかったが、CRP、血沈などの炎症反応とは関連がある傾向が認められた。現在、症例数を増やして、確認している。④抗コフィリン1抗体機能の抑制試験については当初より本年度施行する予定。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では4つの研究項目のうち、①抗コフィリン1抗体の抗原性の確認、③ベーチェット病の活動性、臨床症状と抗コフィリン1抗体との関連解明について初年度に終了する予定であった。このうち①について、リコンビナント蛋白の作成において1フラグメントの発現がうまくいかず現在方法を変えて発現を試みている最中である。その他については概ね計画通り、進んでおり、研究を阻害する大きな問題も発生していない。
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Strategy for Future Research Activity |
計画している具体的な研究項目のうち①抗コフィリン1抗体の抗原性の確認については残りのフラグメントの発現を最優先で実行する。その後、②抗コフィリン1抗体の好中球運動能殺菌能亢進機構の解明について施行する予定。③ベーチェット病の活動性、臨床症状と抗コフィリン1抗体との関連解明については症例数を増やして行う予定。最後に④抗コフィリン1抗体機能の抑制試験を行う予定
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究に必要な物品は既に研究実施施設に存在し、自由に使用できるため物品購入の必要性がない。また、今後の研究に関しても研究代表者のみで施行が可能なため謝金などの必要性がない。よって使用計画としては消耗品にのみ使用を予定している
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