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2014 Fiscal Year Annual Research Report

気道上皮細胞を介した喘息発症機序の解明

Research Project

Project/Area Number 24591467
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

鈴木 章一  帝京大学, 医療共通教育研究センター, 講師 (40253695)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 出原 賢治  佐賀大学, 医学部, 教授 (00270463)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords喘息 / ペルオキシダーゼ / ヒポチオシアン酸
Outline of Annual Research Achievements

申請書実験計画に基づき本年度は喘息病態形成におけるミエロペルオキシダーゼ(MPO)、好酸球ペルオキシダーゼ(EPO)、およびラクトペルオキシダーゼ(LPO)の関与を明らかにするためにそれぞれのペルオキシダーゼを欠損したマウスに喘息を誘導し、喘息病態を比較解析した。さらにペルオキダーゼの阻害剤(メチマゾール)を野生型マウスに投与し喘息病態が軽減されるか否かを調べた。
野生型マウスおよび各種ペルオキシダーゼ欠損マウスに卵白アルブミンで感作(0日目、12日目)した後、暴露(22、26、30日目)を3回行い、喘息を誘導した。喘息病態の程度を知るために、非拘束式と拘束式の両方の気道過敏性測定装置を用いてメサコリンに対する気道過敏性の比較解析を行い、同時に肺胞洗浄液中の細胞種並びに細胞数をフローサイトメーターを用いて解析した。野生型マウスの喘息病態と比較して、MPOおよびEPO欠損マウスにおいては気道過敏性および肺胞洗浄液中の細胞数にほとんど違いは認められなかった。一方、LPO欠損マウスにおいては気道過敏性並びに肺胞洗浄液中の細胞数に低下傾向が認められた。野生型マウスにペルオキシダーゼ阻害剤であるメチマゾールを暴露の期間に投与すると気道過敏性及び肺胞洗浄液中の細胞数が顕著に低下した。PAS染色により喘息病態を組織学的に解析したところメチマゾールを投与したマウスでは杯細胞の形成が顕著に抑制されていた。
以上の結果が示すようにペルオキシダーゼが喘息病態形成において深く関与していることを明らかにした。冗長性のため3種のペルオキシダーゼのうち1種を欠損させても喘息病態形成に顕著な差は生じないものの、しかしこれらの中ではLPOが最も関与していると考えられた。本研究により喘息の治療薬としてペルオキシダーゼ阻害剤が有効であることを強く示唆した。

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Published: 2016-06-01  

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