2014 Fiscal Year Annual Research Report
小児急性脳症において新規に発見したバイオマーカーの機能・神経病理学的探索
Project/Area Number |
24591528
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
浅野 健 日本医科大学, 医学部, 准教授 (70277490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 一史 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60169290)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | VGFペプチド / 脳内発現 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は作成した2種類の抗体を用いて、western blotと免疫組織化学染色を行った。 <結果>抗体作成のためのペプチドはSAJ500542、SAJ500543はQNALLFAEEEDGEAGAED、SQ2682R、SQ2682BはAEAEAEEAERARQの配列を用いた。 SAJ500542:ラットの大脳皮質、黒質、海馬、脳室周囲の神経細胞の核が染色された。この結果をもとにマウスの大脳皮質、海馬、血球細胞の核を分離し、その核内蛋白を抽出、ウエスタンブロットを行ったところ、陽性コントロールのVGFペプチドと同じ分子量に大脳皮質、海馬からの核抽出蛋白が反応を示した。SAJ500543:ラットの脳では大脳皮質、脳室周囲の神経細胞の細胞質が免疫染色された。SQ2682R:マウスの脳では脳室周囲の神経細胞の細胞質が染色された。また赤血球も染色された。マウスの組織から抽出した蛋白によるウエスタンブロットではマウス血清でのみ反応が認められ、マウスの海馬、ヒトの血清では反応しなかった。SQ2682B:マウスの神経細胞の大脳皮質と黒質の細胞質に染色を認めた。 現在はこれらの抗体機能に関して検討を進めている。
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