2014 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロRNAセンサーベクターを用いた新規ヒト造血幹細胞分画の同定と機能解析
Project/Area Number |
24591549
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平松 英文 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40362503)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 造血幹細胞 / マイクロRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はmiR-126 sensing lentiviursの作成を安定的に行うことができる系が確立したが、特筆すべき点としてウイルスタイターが、8~9 x10^8/mlという当初目指していたタイターの倍以上の極めて高タイターのウイルス上清を安定的に得ることに成功した。このウイルスを使用して、分化抗原を磁気ビーズで除いた臍帯血由来単核球細胞(Lin-CB)にmiR-126 sensing lentivirusを感染させ、NOGマウスに順次、骨髄内細胞移植を行った。ウイルスに感染したヒト造血幹細胞はマウス体内でさまざまな細胞に分化し、予想されたとおり、CD34陽性細胞など造血幹細胞が濃縮されている分画ではGFPの発現が強く抑制されていることを確認した。当初の目的である、CD34陰性分画におけるGFP低発現細胞群(miR-126高発現分画)を同定することに成功した。この分画は、本手法を用いる以外に同定することは出来ない細胞集団であり、CD34陰性分画における造血幹細胞の存在が強く予想される。マウス施設における感染など、予想外に移植後のマウスの死亡があったため実験に時間を要してはいるものの、CD34陰性分画中のmiR-126高発現細胞群ををソーティングにより分取し、コロニーアッセイやさらにNOGマウスへの二次移植を通して造血幹細胞活性を詳細に検討を行っている。
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Research Products
(2 results)