2013 Fiscal Year Research-status Report
血管内皮細胞タイトジャンクションの動的評価によるウイルス関連急性脳症の病態の解明
Project/Area Number |
24591581
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
細矢 光亮 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80192318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 幸彦 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (00305369)
橋本 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50322342)
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Keywords | 脳炎 / 脳症 / タイトジャンクション |
Research Abstract |
本年度も昨年度に引き続き、臍帯からヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を単離・培養し、凍結保存した。HUVECに対する炎症性サイトカインの影響を動経時的に評価し、急性脳症におけるin vitroモデルの実験系確立を目指した。 (1)経内皮細胞電気抵抗(TER)測定。トランスウェルに単層培養したHUVECへ炎症性サイトカインの一つであるTNFαを添加し、細胞リアルタイムモニタリングシステム(cellZscope®)を用いて経内皮細胞電気抵抗(TER)を経時的に評価した。TNFα添加後、TERは一旦低下するものの、その後回復を認め、回復に至るまでの時間はTNFα濃度依存性に遅延した。 (2) 溶質透過性測定試験。TER測定と同様に培養、TNFαを添加したHUVECのFITC標識デキストランの透過性を蛍光マイクロプレートリーダー(FLUOROSKAN ASCENT®)を用いて測定した。TNFα添加後、HUVECのデキストラン透過性はTER測定試験同様に一旦透過性は亢進するものの時間経過とともに透過性の改善を認めた。 (3) タイトジャンクション蛍光免疫染色。HUVECのタイトジャンクション構成蛋白のひとつであるclaudin-5について、蛍光免疫染色により、評価した。TER測定試験、溶質透過性試験と同様に、TNFαの濃度・時間依存的なclaudin-5の局在変化を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
HUVECの単離・培養、経内皮細胞電気抵抗の測定、溶質透過性試験、蛍光免疫染色が安定して行えるようになり、実験系が確立しつつあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画書に基づき進める。
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