2013 Fiscal Year Research-status Report
母体低栄養マウス胎仔を用いた虚血再灌流時の低酸素遺伝子応答解析
Project/Area Number |
24591598
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊藤 拓哉 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70396539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 芳孝 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40261622)
佐藤 尚明 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70431567)
船本 聖絵 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 技術補佐員 (30570030)
董 宇鵬 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (10569320)
CLARISSA Velayo 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (30635636)
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Keywords | 胎児脳出血 / pifithrin-alpha |
Research Abstract |
胎仔脳出血モデルを作成した。低蛋白食群を妊娠17.5日目に麻酔下で開腹・子宮を露出し、胎児心電図計測装置、超音波による胎仔の心拍数、脳血流監視下で子宮動脈の圧迫開放を行い、胎仔脳に虚血再灌流を負荷した。負荷後、胎仔脳出血を発症した脳を採取した。対照群でも同様に虚血再灌流負荷後の胎仔脳を採取した。これらの脳からmRNAを抽出し、microarrayを実施した。前年度に行ったmicroarrayの結果と併せて、虚血再潅流負荷前後の網羅的遺伝子発現解析を行った。その結果、成人の脳出血との関連が指摘されているs100a10, ミトコンドリア関連のCOX4i1などの発現量が虚血再潅流負荷後にp53と特異的な相関を示した。 そこでp53阻害薬であるpifithrin-alpha (PFT-alpha)を低蛋白食群母獣腹腔に妊娠15.5日目および16.5日目に投与した後、虚血再潅流を負荷したところ、胎児脳出血の発症が対照群と同程度まで有意に抑制されることを確認した。このことから胎児脳出血の発症にはp53の活性化が関与していることが示唆された。 次に、PFT-alphaが胎児脳出血発症を抑制したメカニズムを明らかにする為に、低蛋白食群にPFT-alphaを投与した群 (PFT-alpha群)を作成しmicroarrayを実施した。同様に、臨床的に脳出血発症を抑制するとされているステロイド剤 (DX群)を作成し、microarrayを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
26年度実施予定であった転写因子阻害剤の投与実験を25年度中に一部実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度実施したPFT-alpha群、DX群のmicroarrayから胎児脳出血発症に関与する遺伝子発現ネットワークを推定し、PCR,WBなどの手法で責任転写因子を探索する。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] REPEATED ISCHEMIA REPERFUSION IN A MATERNAL PROTEIN RESTRICTION MODEL INCREASES THE RISK OF FETAL BRAIN HEMORRHAGE VIA P53-SIGNAL ACTIVATION2013
Author(s)
Takuya Ito, Kenichi Funamoto, Kiyoe Funamoto, Clarissa L. Velayo, Yupeng Dong, Miyuki Endo, Rika Sugibayashi, Keita Iida, Toshiyuki Hayase, Nobuo Yaegashi Yoshitaka Kimura
Organizer
8th World Congress on Developmental Origins of Health and Disease
Place of Presentation
Singapore, Singapore
Year and Date
20131117-20131120