2013 Fiscal Year Research-status Report
遺伝性対側性色素異常症の外用剤による非侵襲的新規治療戦略の開発
Project/Area Number |
24591646
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
河野 通浩 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60319324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 真志 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60222551)
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Keywords | 遺伝性対側性色素異常症 / 治療 |
Research Abstract |
遺伝性対側性色素異常症(dyschromatosis synmetrica hereditaria; DSH)は、四肢末端に小色素斑および小脱色素斑が密に混ずる特異な臨床像が特徴である、常染色体優性遺伝の色素異常症である。2003年にDSHの原因遺伝子がRNA編集を行う二重鎖RNA特異的アデノシン脱アミノ酵素(ADAR1)であることが明らかになっているが、未だ病態の解明および根本的な治療法の確立には至っていない。本研究はアデノシン-イノシン(A-I)編集効率を上げるRNA編集補正薬剤を用いたDSHの新規外用療法を開発することを目的とする。具体的には、薬剤スクリーニングにより候補薬剤を同定、モデルマウスの開発、そして、細胞およびモデルマウスを使った効果判定、さらにDSH患者への治験までを本研究内で行う。また、これら研究をもとに更なる病態解明も行う。 培養細胞とレポーター遺伝子を用いた迅速スクリーニング系を用いて、薬剤ライブラリのスクリーニングを行い、「RNA編集の効率を上げる」薬剤、つまり、RNA編集補正剤の候補薬剤を選出する。それと平行して、候補薬剤の効果を確認するためのモデルマウスとしてのADAR1ヒト化マウスを作成する。 昨年度は迅速スクリーニング系の最適化およびスケールダウンをするための予備実験を引き続き行い、モデルマウス作成のための遺伝子改変マウスを作成した。 また、それらと平行して本疾患患者の遺伝子診断を行い、新規遺伝子変異を明らかにした。今後、学術誌への論文投稿を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
迅速スクリーニング系の最適化およびスケールダウンをするための予備実験に時間がかかっている。モデルマウス作成のための遺伝子改変マウスを作成し、そのスクリーニングに時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
スクリーニング系およびモデルマウスの作成をできるだけ早く完成させ、実際の薬剤スクリーニングにできるだけ早く取りかかる。候補薬剤が見つかった際には、スクリーニングと平行して、確認実験を行い、実験期間の短縮を図る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験が計画よりも遅れている分、使用する研究費も少なくなっているため。 本格的に始まる薬剤スクリーニングアッセイに使用するための試薬および細胞培養に用いるための試薬、マウスの飼育などに用いる予定である。
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[Journal Article] Clinico-pathologic Analysis of 66 Japanese Thin Melanomas with Metastasis of Sentinel or Regional Lymph Node.2013
Author(s)
Mori M, Sugiura M, Kono M, Matsumoto T, Sawada M, Yokota K, Yasue S, Shibata S, Sakakibara A, Nakamura S, Tomita Y, Akiyama M.
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Journal Title
J Cutan Pathol
Volume: 40
Pages: 1027-34
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] The Majority of Generalized Pustular Psoriasis without Psoriasis Vulgaris Is Caused by Deficiency of Interleukin-36 Receptor Antagonist.2013
Author(s)
Sugiura K, Takemoto A, Yamaguchi M, Takahashi H, Shoda Y, Mitsuma T, Tsuda K, Nishida E, Togawa Y, Nakajima K, Sakakibara A, Kawachi S, Shimizu M, Ito Y, Takeichi T, Kono M, Ogawa Y, Muro Y, Ishida-Yamamoto A, Sano S, Matsue H, Morita A, Mizutani H, Iizuka H, Muto M, Akiyama M.
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Journal Title
J Invest Dermatol
Volume: 133
Pages: 2514-21
DOI
Peer Reviewed
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