2012 Fiscal Year Research-status Report
iPS細胞を利用してアトピー性皮膚炎におけるフィラグリンの関わりを評価する試み
Project/Area Number |
24591651
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
井川 健 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (00372441)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ヒト / 人工多能性幹細胞 / アトピー性皮膚炎 / フィラグリン / ゲノム編集 / 人工ヌクレアーゼ / TALEN |
Research Abstract |
最終的に、フィラグリンに遺伝子変異を導入した際の表皮角化細胞の振る舞いを検討することが目標になるため、そのために、ケラチン遺伝子(K14)の発現をリアルタイムで観察可能なシステムを、人工ヌクレアーゼを用いて作製することを計画に追加した。 そのためには①特異的な人工ヌクレアーゼの作製、②ノックインするレポーターベクターの作製、③実際にiPS細胞へ導入し、システムが動くことを確認する、という段階が必要であるが、現時点で①は終了し、②の途中の段階である。 また、人工ヌクレアーゼを作製するシステムは、今後も必要となり、これを確立できたことも本年度の大きな実績である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
遺伝子改変のために必要とする人工ヌクレアーゼであるTALENの作製システムの構築に手間取ったため。また、ケラチン遺伝子の発現をリアルタイムでモニターできるようなシステムをつくることを計画に追加したため、その分が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子改変に必要なツールである人工ヌクレアーゼを作製するシステムはすでに確立したため、これを利用して、ヒトiPS細胞にケラチン遺伝子をリアルタイムで観察するためのレポーター遺伝子をノックインし、そのシステムが動くことを確認する。それと並行して、研究計画に沿ってフィラグリン遺伝子への変異挿入のための人工ヌクレアーゼ作製、変異挿入をを施行していく予定である。、
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
人工ヌクレアーゼの作製等で、長い核酸の合成などが必要となり、また制限酵素などの購入と合わせて、100万円程度の支出を考えている。また、iPS細胞の作製、維持に必要となる培地やサイトカイン、細胞培養プレートやチップ等の購入に100万円程度の支出を考えている。国内、海外の学会参加に50万円以内程度の支出を考えている。
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Research Products
(2 results)