2012 Fiscal Year Research-status Report
QT間隔異常を引き起こす因子を通した統合失調症病態の理解と治療・予防への展開
Project/Area Number |
24591688
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
藤井 久彌子 獨協医科大学, 医学部, 講師 (70314151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾關 祐二 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (90303768)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 統合失調症 / QT間隔 |
Research Abstract |
統合失調症患者の末梢血採取、臨床症状評価、QT間隔を含む臨床データの収集をおこなっている。統合失調症患者には、陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)、統合失調症認知機能簡易評価尺度(BACS)などをおこなっている。末梢血でneruregulin1(NRG1)の血中濃度を、NRG1酵素結合免疫吸着測定キットを用いて測定して、さまざまな患者情報との関連の検討をおこなっている。また、末梢血からmRNAを抽出して、定量的PCRをおこない、NRG1以外にも、A kinase (PRKA) anchor protein (yotiao)、KCNH2の発現量を確認している。それらの値と、患者の臨床症状評価との関連の検討をおこなっている。同様に、健常被験者からも、末梢血採取をおこない、統合失調症患者群との比較をおこなっている。現在までのところ、統合失調症患者群と健常被験者群との間で、差を認めているものもあるが、今後も対象者を増やして検討する必要がある。また、NRG1の血中濃度に関しては、検出閾値の観点から、今回用いたNRG1酵素結合免疫吸着測定キット以外にも、NRG1血中濃度を測定できるキットがあり、今後はそれを用いての測定も検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
neruregulin1(NRG1)の血中濃度は測定継続中であり、末梢血からのmRNAを抽出しておこなう定量的PCRについては、当初の予定のNRG1のみならず、今後測定予定であったA kinase (PRKA) anchor protein (yotiao)、KCNH2の測定開始もおこなえている。しかし、定量的なタンパク量測定に関しては未実施であり、研究の進み具合によっては、行う予定の研究が前後しながらも、研究目的のために、研究実施を継続していく予定。統合失調症患者、健常対象者などの検体の収集は継続しておこなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も統合失調症患者、健常対象者などの検体の収集は継続しておこなっていく。また、統合失調症患者に関しては、臨床症状評価、QT間隔を含む臨床データの収集をおこなっていく。neruregulin1(NRG1)の血中濃度、末梢血からmRNAを抽出して、定量的PCRをおこない、NRG1、A kinase (PRKA) anchor protein (yotiao)、KCNH2の発現量測定を継続していく。タンパク量測定や培養細胞などを用いたタンパク機能解析へと発展させる方向を考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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