2012 Fiscal Year Research-status Report
うつ病の脳内ノルエピネフリントランスポーターと認知機能、神経ネットワークとの関連
Project/Area Number |
24591691
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
高野 晴成 独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 室長 (30348792)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | PET / MRI / ノルエピネフリントランスポーター / うつ病 |
Research Abstract |
健常被験者およびうつ病患者を対象に、脳内ノルエピネフリントランスポーター(NET)の神経伝達機能をみるために、[F-18]FMeNER-D2をリガンドとするpositron emission tomography (PET)検査を施行し、脳内NETの結合能を測定した。形態および安静時の機能的MRIを施行し、神経ネットワークの機能的連結の度合いを測定した。さらに、注意機能に関する神経心理検査を施行した。平成24年度は20歳以上80歳未満の精神神経疾患の既往がなく、治療中の身体疾患を持たない健常志願者30名(男性15名、女性15名)の検査を施行し、性差と加齢変化の影響などの基礎的検討を行った。また、うつ病患者の募集も開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
健常被験者約30人に検査を施行した。NETの視床や青斑核の結合能に関しては性差はみられなかったが、年齢と負の相関がみられた。
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Strategy for Future Research Activity |
健常被験者のPETデータの基礎的検討に加え、MRIや神経心理のデータとの関連についても検討を始める。うつ病患者のリクルートを開始しているが、さらに研究への組み入れを増やすために研究協力病院との連携を強化していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
画像データは膨大な量になるため最新のパーソナルコンピュータを購入する。画像解析ソフトも最新版を購入する。国内外での学会発表や論文投稿を行い、英文校正など成果発表に必要な経費も使用していく。
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Research Products
(3 results)