2012 Fiscal Year Research-status Report
抗認知症薬の薬効評価における全般臨床評価法についての研究
Project/Area Number |
24591717
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
中村 祐 香川大学, 医学部, 教授 (70291440)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新野 秀人 香川大学, 医学部, 准教授 (10393430)
今井 秀記 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (00558512)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 認知症 / 臨床評価 / ADL |
Research Abstract |
香川大学医学部附属病院、及び複数の関連医療機関に外来受診中の認知症患者の介護者から患者情報を聴取することより、ADL評価を行った。調査法は以下の方法を行った。 1)対象:外来受診中の介護者同伴にて来院している認知症患者。認知症の診断としては、アルツハイマー型認知症、血管型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症のいずれかとする。また、本研究の施行に関して、原則として本人、介護者から同意が得られることとする(本人の病状が進行しており、本人から同意が得られない場合は、介護者のみの同意も可とする)。また、重症度は問わない。尚、疾患の経過による変化を検討するために、半年毎2年間(計5回)調査を行うことも合わせて同意を得た。 2)ADLの評価スケールとしては、Disability Assessment for Dementia(DAD)を用いた。 3)DADの評価に関しては、医師が行う場合には多くの症例数をこなすことが困難であるため、臨床心理士、言語聴覚士など実臨床に相応の経験をもつ有資格者に講習を行い、施行した。 4)外来にて同伴介護者より情報を聴取し、DADの評価を行った。 5)同時期に複数のDAD調査表を同伴介護者に委託し、対象患者の介護を分担して行っている全ての介護者にDAD調査表の評価をう行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、評価者の訓練と初期のデータ取得を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年に調査開始した内容を、2年間の経過で追跡する(平成25年度~平成26年度)。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究においては、多施設において調査を行うことから、臨床心理士など調査者が不足する。その為、日常診療において多忙な機関に対しては3名の非常勤の臨床心理士の派遣を予定していることから、非常勤の臨床心理士派遣のための謝金が必要となる。また、各施設での評価法についての講習・研修を行うために交通費が必要となる。 ・非常勤の臨床心理士の派遣は本研究において医師の負担軽減に不可欠なものであり、1名あたり、年50回、1回6時間の派遣を踏まえて算定した金額である。 ・旅費(通常の運賃に基づいて算出したものである) 評価者研修会 県内にて10回開催(講師、評価者、1回当たり10名) 情報収集、研究成果発表のために老年精神医学学会などに出席するためのものであるが、情報収集、研究成果発表に適した学会を現在検討中であるため、香川から東京までの旅費を大学の規程を踏まえて計上している。また、国際学会(国際アルツハイマー病会議,7日間,ボストン)は、費用を概算したものである。
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Research Products
(2 results)