2014 Fiscal Year Annual Research Report
圧縮センシングによるMR高速撮像:実用化のための問題点探索と施策開発
Project/Area Number |
24591747
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
町田 好男 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30507083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 一生 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (90375171)
田村 元 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (20333817)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | MRI / 圧縮センシング / 高速撮像 / 画質評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
圧縮センシング(Compressed Sensing: CS)とは、少ない計測データから元データを復元する手法で、様々な領域で応用されている汎用技術である。本研究は、CS法をMRIの画像生成に取り入れた高速撮像法(CS-MRI)を、実際の臨床応用にむすびつけるための画質評価法の検討を行うものである。できるだけ一般化した形で画質評価指標を提案し、CS-MRIの実用化に貢献することを上位の目標とした。 実際の検討は、主に計算機による画像再構成実験により進めた。実験環境の整備後は、実用化の上で重要なルーチン画像(T1/T2強調画像やMR angiography (MRA)を対象として、これまで放射線技術分野や情報理論分野で提案されている複数の画質指標によるCS画質評価の比較検討を進め、指標間の相違点・類似点、現状での限界の把握を行った。その検討を通して、汎用の指標以外にもアプリケーション固有の評価法が必要であることが強く認識されるに至った。そこで、当初目指した一般的な評価指標とは若干異なるアプローチとなるが、シミュレーションモデルによるアプリケーション固有の評価法の検討を進めることとした。 最終年度にかけては、血管モデルの信号値を直接数値評価するシミュレーション実験に注力し、血管描出能のCS再構成条件依存性やノイズの影響についての知見を得た。得られた結果は、2014/11にシカゴで開催された北米放射線学会(RSNA)にて報告し、Certificate of Meritを受賞した。ターゲットを絞った評価という当初目標とは少し異なる形であるが、CS-MRIの理解の助けとなり、学会でも評価される提案ができたものと考えている(2015/3、論文投稿済み)。当初の目標であった一般的評価指標についての検討は、今後もさらに継続する予定である。
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Research Products
(6 results)