2014 Fiscal Year Annual Research Report
放射性臭素を用いた抗腫瘍活性ペプチドの標識合成と治療的診断法への応用
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24591748
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
山田 圭一 群馬大学, 大学院理工学府, 准教授 (70323334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 藍子 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄付講座教員 (80609032)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 放射性臭素 / 抗腫瘍ペプチド / 標識合成 / PET |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,トリプルネガティブ乳癌に対して顕著な抗腫瘍活性を示すハロゲン含有疎水性環状ペプチドSA-Xを親化合物として治療的診断に資する放射性臭素標識ペプチドの合成に関する研究を行い、以下の成果を得た。 1)ヨウ素化環状ペプチドを原料として標識前駆体の直接合成を試みた。Pd(0)触媒の存在下で、ビス(トリブチルすず)作用させることで、スズ置換標識前駆体を良好な収率で得ることができた。これにより、鎖状前駆体ペプチドの調製・標識化・環化の3ステップからなる従来法よりも効率よく標識前駆体を得ることができた。 2)スズ-ハロゲン交換反応を利用した放射性ハロゲン標識化ペプチドの標識合成では,スズ置換基が酸処理に不安定であるためスズ置換アミノ酸をN末端以外に導入できないことがネックであった。そこで,配列中の任意の位置に標識可能な新規前駆体ペプチドの合成を行った。具体的には,スズの同族元素であるケイ素で置換したフェニルアラニン誘導体Boc-Phe(p-Et3Si)-OMeの合成とBr-77を用いた標識合成を行った。その結果,次亜塩素酸tert-ブチルを酸化剤としてEtOH中、室温で15分間反応させることにより対応するBr-77体へと変換できることを見出した(標識率95%以上)。また、ペプチド合成中の酸塩基処理でもケイ素置換基が脱離しないことも確認した。これらの知見は配列中の任意の位置で標識可能な放射性臭素標識ペプチドの合成に有用であると考えられる。 3)親水性の向上による腫瘍集積性の改善を目指して新規放射性臭素標識SA-Xアナログの合成について検討を行った。親水性基導入位置を決定するためにD-アミノ酸や塩基性アミノ酸で置換したSA-Xアナログを合成したところ,いずれも抗腫瘍活性を示さなかった。そのため親化合物と同等の抗腫瘍活性を示す親水性SA-Xアナログの合成を達成できなかった。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] Synthesis and biological evaluation of N-methylated cyclic pentapeptides against malignant breast cancer cell lines,2014
Author(s)
K. Yamada, C. Takano, K. Matsumoto, H. Ueno, S. Watanabe, T. Moriguchi, H. Oku, S. Torii, K. Shinozuka
Organizer
1st International Symposium of Gunma University Medical Innovation & 6th International Conference on Advanced Micro-Devise Engineering
Place of Presentation
Kiryu City Hall (Kiryu, Gunma)
Year and Date
2014-12-05
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