2014 Fiscal Year Research-status Report
3テスラMR装置を用いた排泄性膵管撮影法の確立と初期臨床応用
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24591754
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 耕次郎 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60378148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長縄 慎二 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50242863)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | MRI / 膵管造影 / 膵管撮影 |
Outline of Annual Research Achievements |
造影重度T2強調脂肪抑制高分解能3次元FLAIRで撮影された排泄性膵管画像の再評価を行った。主膵管を頭部、体部、尾部に分割し、各々の部位で各時相での主膵管描出能、信号値変化、アーチファクトの影響などの評価を行った。視認上は主膵管の描出を認める部位でも信号値の変化としては非常に軽微な信号であり、また視認では主膵管と周囲アーチファクトとの判別が難しい領域も認めた。より明瞭な画像を得る必要があり、主膵管の描出能を上げる後処理を行う方針とした。同一部位の画像であれば、画像の積算を行うことで信号変化を強調する方法が中内耳のリンパ液の微細な造影効果では行われており、同じ手法を用いて画像の積算を試みた。同時に撮影していた重度T2強調脂肪抑制3次元撮影法で撮影された膵管画像を造影重度T2強調脂肪抑制高分解能3次元FLAIRの膵管画像と積算した。両画像は同じ造影時間後に撮影された同じ位置の画像であり、積算により排泄性膵管撮影で信号がある領域は信号が強調され、信号の無い領域は主膵管が消失すると想定していた。しかしながら積算画像の評価では、主膵管の信号が強調される領域も認めたが、元の排泄性膵管画像では描出されていた主膵管が部分的、全体的に消失する画像も見られた。その原因として、積算前の両画像は共に息止めで撮影されており、同じ撮影部位ながらも僅かながらも位置ずれが生じているためと考えられた。位置調整も行ったが両画像を完全に一致させて積算することは困難で、主膵管描出能の向上に重度T2強調脂肪抑制3次元撮影法の膵管画像との積算は有用ではなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
MRIでの排泄性膵管造影の撮影を行う際の、重度T2強調脂肪抑制高分解能3次元FLAIRの撮影法は完成している。画像の読影実験も完了しているが、データ解析が未だ一部完了していない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までの研究成果は既に学会では報告したが、未だ論文発表が終わっていない。データ解析を完了させて、研究成果を論文にて公表する。
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Causes of Carryover |
最終的なデータ解析と論文作成に時間を要しているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度までに得られた研究データを解析する。研究結果は論文にて報告するため、論文作成のために資料請求、英文校正、論文投稿の費用に使用予定。
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