2013 Fiscal Year Research-status Report
異時相画像データおよび非剛体変形統合法を用いた低線量冠動脈CTの開発
Project/Area Number |
24591765
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
立神 史稔 広島大学, 大学病院, 講師 (90411355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粟井 和夫 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (30294573)
檜垣 徹 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 特任助教 (80611334)
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Keywords | 冠動脈CT / ノイズ低減 |
Research Abstract |
今年度は昨年行ったソフトウェアを用いて臨床での検討を行った。CTスキャナはGE 社製の64 列MDCT を用い,心電図同期を利用したProspective ECG-triggering Scan により冠動脈CTを撮影した.対象症例は20例で、拍動が最も緩慢になる心位相75%を中心とし、その前後で時相の異なる3つの画像(70%、75%、80%)を作成した。各時相の画像は異なる時間の画像であるため,画像間で非剛体位置あわせ処理を行い、周辺時相の画像を中心時相(75%)の画像に重ね合わせるよう変形させた。その後、3つの画像の加重平均を行った。加重平均の割合は、ファントム実験の結果より3:4:3とした. 画像ノイズの評価には上行大動脈のCT値の標準偏差を用い,コントラスト分解能には冠動脈のContrast to Noise Ratio (CNR)を計算することで定量評価を行った.またCT画像の画質を2名の放射線診断専門医により検討し、定性評価を行った。 結果は、3つの画像を加重平均することにより、画像ノイズは約20%低減し、冠動脈の視覚評価も有意に上昇した。なお心拍数が低いほど時相間の時間的距離が長くなるため,ノイズ低減効果は高くなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
通常線量で撮影された臨床における冠動脈CT画像に対して本手法を適応し、実際の冠動脈CT検査でどの程度のノイズ低減および画質改善が図れるかを検討した。現在までの研究成果は、国際学会にて発表した(A new method for noise reduction at coronary CT angiography with multi-phase data-averaging and non-rigid image registration)。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床での症例を30例まで増やし、研究結果を英文論文にて発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
参加予定であった国際学会の一つが依頼講演と重なり、参加できなかったため。 学会参加費の他、症例を蓄積するためのデータストレージ費用に使用する。
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