2013 Fiscal Year Research-status Report
フェーズコントラストシネMRIによる肺高血圧症の治療効果評価法の開発
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24591782
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
村山 貞之 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60239548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神谷 尚 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60363678)
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Keywords | PC-MRI / 肺動脈血流量 / 再現性 / 慢性血栓塞栓性肺高血圧症 / 肺動脈拡張術 |
Research Abstract |
フェーズコントラストMRI(PC-MRI)による肺高血圧患者の治療効果評価法の開発についての研究経過報告である。①MR機器によるPC-MRIの再現性の検討に関して、被験者のデータ収集を行った。健常ボランティア6例対象に2施設のMR機器でPC-MRIによる肺血流(肺動脈本幹、左右肺動脈)を評価した。結果は面積や速度の計測値は機種の違いにより有意差があったが、血流量や時間流量曲線から得られる指標の有意差はなかった。速度の速い部位では信号強度が強く面積を囲むのは容易であるが、速度が遅い部位では信号強度が弱く面積を囲むのが難しい。このため面積値に有意差が生じたと予測される。速度に関しては心拍数が大きく異なった状況(30拍/分以上)で検査を施行した1症例が多大な影響を及ぼしたと考えている。症例数が6例と少ないために1症例のデータが全体の結果に大きくかかわる。血流量は面積と速度を乗じて算出され、速度が遅い部位では面積は大きくても、小さくても血流量の値に大きな違いは生じない。一方で速度が非常に速い部位では面積の値が異なると血流量に大きな違いが生じる。上述のように速度の速い部位では面積の設定が容易なので、血流量には有意差は生じなかったと考えられる。再現性の検討は本研究の根幹をなし、今後PC-MRIを治療効果判定ツールとして普及を目指す上で非常に重要である。次年度では症例数を増やして再度検討を行う予定である。②慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対する肺動脈拡張術前後でPC-MRIが治療効果判定に有用であった2症例を学会で報告した。引き続き症例を蓄積していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
共同研究の基礎となる施設間のMR機器の再現性について、本年度でデータ収集、解析を終える予定であったが遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
PC-MRIの再現性の検討と並行して、引き続き慢性肺血栓塞栓症および肺高血圧に対して薬物療法を行う患者の蓄積をしていく。当院では皮膚科が強皮症の患者を多く診療しているので、協力を依頼し肺高血圧患者の蓄積を推進する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
全人件費が確定するのが3月だったため、少し多めに見込んでいた分差額が出た。 次年度の人件費に充てる。
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