2014 Fiscal Year Annual Research Report
進行性核上性麻痺の淡蒼球病変:既病理確定例を含めた症例群によるMRI所見の検討
Project/Area Number |
24591785
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
櫻井 圭太 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70453066)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳丸 阿耶 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), その他部局等, 研究員 (60507391)
小林 晋 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (70596949)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 進行性核上性麻痺 / 多系統萎縮症 / パーキンソン症候群 / 画像統計解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は前年度に引き続き,臨床診断が為されている症例を中心とした研究を行いました.多系統萎縮症,パーキンソン病,正常者を脳血流 single photon emission computed tomography (SPECT) により鑑別することが検討の目的であり,脳血流の低下をボクセル単位で評価する画像統計解析を用いた評価を行っています.多系統萎縮症は基底核,脳幹部に加え,早期から小脳にて血流低下を呈することが特徴的であることが分かり,これらを用いた鑑別法に関して,英文誌(Annals of Nuclear Medicine)に投稿して,受理されています. また,進行性核上性麻痺,多系統萎縮症,パーキンソン病,正常者の鑑別を,鉄沈着の評価に適している磁化率強調像にボクセル単位の評価を行う画像統計解析を組み合わせた検討を行っており,磁化率強調像と画像統計解析がこれらの鑑別に有用であることを日本医学放射線学会第157回中部地方会にて発表しています. 進行性核上性麻痺をはじめとした変性疾患の画像診断に関して,国内学会(第44回日本神経放射線学会,第38回日本脳神経CI学会総会,第42回日本磁気共鳴医学会大会など)で講演を行い,商業誌(画像診断)も執筆しています.また,平成24年度に執筆した英文の総説がImaging in neurodegenerative disordersにChapter 20 Multiple system atrophyとして掲載されました. 今年度及びそれ以前の研究により,進行性核上性麻痺,多系統萎縮症など変性疾患の画像所見の多様性や解析法に関して,知見を深めることができました.
|
Research Products
(10 results)