2014 Fiscal Year Research-status Report
心筋潅流評価における320列CTとN-13アンモニアPET/CTの比較検討
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24591789
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
近藤 千里 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (90192070)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | エックス線・CT |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度においては、先に平成25年6月21日に学内倫理委員会により承認された研究計画(承認番号130504)に基づき、研究の実施を平成25年に続いて実施した。平成27年3月31日までに、研究実施計画に記載された選択基準および除外基準を満たした計8名(前年度実施分の3名を加えて全体で11名)の冠動脈疾患患者について研究実施を行った。このうち1名は、アンモニアPET/CTは施行したが、CT検査(冠動脈CT血管造影および心筋潅流CT)については同意が撤回され、研究計画を完遂できなかった。実施された内容は、はじめにN-13アンモニアを用いて安静およびアデノシン負荷心筋血流PET/CTを行い心筋虚血の判定、心筋虚血重症度の定量を行った。アンモニア検査終了約1-2週間後に、安静およびアデノシン負荷を併用した上記CT検査を実施した。 7名の患者において、全例でアンモニアPET/CT上で狭窄冠動脈潅流域に一致して負荷時心筋血流の相対的低下および心筋血流増大予備能障害が認められた。このうち5名では負荷時の心筋血流量が安静時に比べて低下するといういわゆる心筋盗血現象が認められ、高度の虚血と判定された。これらの症例では、冠動脈CTにより認められた狭窄冠動脈の走行に一致した心筋潅流域であることが融合画像の作成で確認された。また、心筋潅流CTではこれら高度虚血の場合には、領域が一致した心内膜下低吸収域が負荷時に出現した。一方、アンモニアPET/CT上で盗血現象を認めなかった軽度から中程度虚血の2例では、冠動脈CT上の狭窄血管と虚血領域の一致は確認できたが、心筋潅流CT上では有意の虚血が認められなかった。冠血流増大予備能の値としては1.5以上保持されている心筋領域では、心筋潅流CTでは虚血がいずれも認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度においては、8名(うち1名は脱落)の検査が実施でき、おおむね順調に実施できたと考える。ただし、前年度までの研究の遅れが影響して、全体で10名を完了するにとどまっている。また、本研究計画に記載したCT検査を実施する除外基準として用いた腎機能の基準としてのeGFR60未満の条件が厳しく、対象患者の選定に困難を伴うことも影響していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、当初予定の平成26年度までを1年間延長して平成27年度まで実施することとし、延長の承認はすでに得られている。すでに研究実施にともなう実際の研究手技は順調に問題なく遂行できており、今後、効率的に研究計画を継続、完了する予定である。
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Causes of Carryover |
前年度までの研究実施計画の遅延により、研究計画全体が遅れていることと、研究参加条件を満たす腎機能正常の患者が比較的少なかったため、予定の件数を実施できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は、確立された研究実施方法に基づき、目標とする計画を効率的に実施する予定である。
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