2014 Fiscal Year Annual Research Report
Xenon吸入下Dual Energy肺換気CTを用いた気腫合併肺線維症の検討
Project/Area Number |
24591791
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
杉野 圭史 東邦大学, 医学部, 講師 (90385766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 栄 東邦大学, 医学部, 教授 (20190275)
白神 伸之 東邦大学, 医学部, 准教授 (70206283)
小林 正周 東邦大学, 医学部, 助教 (70565184)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | Dual Energy肺換気CT / 非放射性Xenon / 気腫合併肺線維症 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究経過:肺気腫単独例、肺線維症単独例、気腫合併肺線維症(combined pulmonary fibrosis and Emphysema; CPFE)例の画像所見を非放射性Xenon (Xe) 吸入によるDual Energy肺換気CTを用いて3D画像を作成し、肺気腫および肺線維症の局在・分布を視覚的に明らかにすることにより、CPFEの新たな画像的特徴を見出した。また、Xe分布率を定量化することにより、呼吸機能上の各種パラメーターとの相関性を検討し、同時に潅流血液画像を評価することにより、換気・血流分布を明らかにした。具体的にはCPFE 25例、気腫非合併IPF (IPF alone) 25例、肺気腫 30例の患者に、Xe-CTを用いて吸気、呼気時の肺内のXeガス3D画像、潅流血液量画像を作成し、視覚的、定量的に評価することが可能であった。Xe分布は、肺気腫で巣状、広範囲な欠損、IPFで不均一な欠損を認めた。CPFEでは、PE部の欠損が明らかとなり、IP部との鑑別が可能であった。Xe取り込み率は、CPFE/IPF alone/肺気腫 = 72.2 ± 15.1% / 82.2 ± 14.7% /51.7 ± 20.6%で、肺気腫に比べてIPF、CPFEで有意に高値であった。CPFEにおけるPE部は、換気・血流欠損の一致を認め,IP部は、換気・血流は比較的保たれていた。Xe取り込み率とFEV1%、%FEV1 は有意な正の相関、%RV、RV/TLCは負の相関を認めた。Xe-CTは、CPFEにおけるPE部とIP部の鑑別を可能とし、Xe取り込み率は閉塞性換気障害と強く相関していた。さらに、CPFEに原発性肺癌が高頻度で合併することが知られており、その発癌機序の解明のため、局所で生じているこれらの微細な組織構造をより詳細に理解するために、病理形態免疫学的特徴とも比較検討を行い、発癌母地として気腫に線維化が加わった病変がMMP7強陽性であることを突き止めた。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Comparison of clinical characteristics and prognostic factors of combined pulmonary fibrosis and emphysema versus idiopathic pulmonary fibrosis alone.2014
Author(s)
Sugino K, Ishida F, Kikuchi N, Hirota N, Sano G, Sato K, Isobe K, Sakamoto S, Takai Y, Homma S
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Journal Title
Respirology
Volume: 19
Pages: 239, 245
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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