2014 Fiscal Year Annual Research Report
縦隔腫瘍取扱い規約に基づく縦隔区分法の評価と画像診断を用いた病期分類の提案と評価
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24591799
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
藤本 公則 久留米大学, 医学部, 教授 (00199366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 文和 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30153852)
原 眞咲 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (50244562)
富山 憲幸 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50294070)
楠本 昌彦 独立行政法人国立がん研究センター, その他部局等, 研究員 (90252767)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 縦隔腫瘍 / 縦隔腫瘍取扱い規約 / 縦隔区分 / 画像診断 / 病期分類 / CT |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに研究者が所属する基本5施設から、後ろ向きに縦隔腫瘤性病変の画像データを収集し、縦隔取扱い規約で提唱した横断画像を用いた縦隔区分法(JART法)に従って各腫瘤性病変がどの縦隔区画に分類されるか読影実験を行い、その整合性、有用性を確認できたため、英語論文として発表した(Oncol Rep. 2014;31:565-572:査読有り)。これを受けて、共同研究者である富山が、国際肺癌学会の分会である悪性胸腺腫瘍研究グループ(ITMIG)とともに45人の国際的なエキスパートに向けて、JART法とこの変法(ITMIG法)についてのアンケート調査を行い、JART法の4区分法よりもITMIG法の3区分法が扱いやすいという結果を得て、これを発表した(J Thorac Oncol. 2014;9 Suppl 2:S97-101)。その後、この方法論をアンケートではなく、実際に症例を用いた読影実験による妥当性検証を行って、国際標準とすべきかを検討せねばならず、このために再度、縦隔腫瘍の連続症例を集積することとした。各施設の症例は,基本的に画像はデータ(DICOM、 TIFF、JPGなど)での集積を行い、多くの画像保存サーバーを用いて膨大な画像データを集積した。直ちに読影実験に入ったが、症例数が多く、膨大なデータ処理が必要なため最終的判定までは行うことができなかった。以上の作業で、本年度の研究期間が終了したため、最終的には国際標準化を達成することはできなかったが、その原案を作成するに至ったことは本研究成果の目標を一応達成できたと考える。
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