2013 Fiscal Year Research-status Report
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24591800
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Research Institution | Central Institute for Experimental Animals |
Principal Investigator |
疋島 啓吾 公益財団法人実験動物中央研究所, その他部局等, 研究員 (30420219)
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Keywords | MRI |
Research Abstract |
本研究は、神経回路を構造かつ機能的に計測し、脊髄損傷における神経回路再編成メカニズムの解明を目的としている。そのために、ヒトに近い神経構造を有した小型霊長類であるコモンマーモセットの脊髄損傷モデルを対象としている。これまでに、コモンマーモセット専用のMRIシステムを構築し、脊髄損傷モデルの動物を対象に継時的な神経走行路の画像評価を実施した。本年度は、神経回路をより高精度に描出する方法として顕微鏡的MRIを開発した。これにより脊髄に対し50μmの等方性ボクセル分解能にて拡散MRIデータを取得することが可能となり、脊髄内の縦走性神経走行に加え、横走性の神経構造など従来MRIでは描出困難であった神経走行成分を描出することに成功した。今後、本手法を用いた脊髄損傷後の回路編成の3次元的解析を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究目的を達成する上で神経回路網を三次元的かた高精細に描出する技術開発は極めて重要である。昨年度は顕微鏡的拡散トラクトグラフィの開発により、脊髄内の複雑な神経走行構造の描出に成功した。これにより、脊髄損傷後の回路編成を明らかにすることが可能となるため、本研究は順調に進んでいると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、研究協力者との定期的なグループミーティングにおいて緊密にディスカッションしながら研究計画を適宜修正しつつ実験を進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験消耗品への支出を抑えることできたため。 最終年度において、これまでの研究成果をまとめ学会や論文発表を行う予定である。そのための旅費や論文投稿費に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)