2013 Fiscal Year Research-status Report
副腎静脈サンプリングにおける超選択的採血システムの開発
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24591808
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
清治 和将 東北大学, 大学病院, 講師 (50400247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高瀬 圭 東北大学, 大学病院, 准教授 (60361094)
森本 玲 東北大学, 大学病院, 助教 (30547394)
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Keywords | インターベンショナルラジオロジー / 血管 / 放射線 / 副腎 / 副腎静脈サンプリング / 原発性アルドステロン / カテーテル |
Research Abstract |
平成25年度は平成24年度の研究を受けて、副腎静脈サンプリング用マイクロカテーテル先端の側孔のサイズ、側孔の個数による吸引性能の相違について検討を行った。 平成24年度の研究にて「高い吸引圧では血管モデルが屈曲し、吸引圧が上昇するに従って血管内腔が狭窄することが判明した」が、血管モデルの屈曲は側孔のサイズや位置と関連していると推察された。このため、側孔の位置を固定してサイズを変化させた場合と、側孔の個数を変化させた場合に、それぞれのマイクロカテーテルの吸引性能の相違を検討した。その結果以下のことが明らかとなった。側孔のサイズや個数(位置)によっては、低い吸引圧の状況下で血管モデル自体の屈曲が認められない場合でもテーテル先端の変形(すぼまり)が生じ、カテーテル先端の強度低下が示唆された。 このような側孔のサイズや個数(作成位置)とカテーテル先端の強度との関連について、もっぱら注入することを目的としてきた動脈用カテーテルではこれまで検討されておらず、本研究を進める上で非常に重要な知見と考えられる。 平成25年度はさらに、ワークステーション上での副腎血管のシミュレーション環境構築を行った。まずは、血管を径が変化しない剛体と仮定した単純なシミュレーション環境の構築から開始し、カテーテル先端の側孔の有無や側孔のサイズ、側孔の形状等を変化させた場合に、血管内およびカテーテル内の血流の変化について現在解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ワークステーション上での副腎血管のシミュレーション環境構築を開始したが、シミュレーション環境を用いたカテーテル先端の側孔の形状や個数、位置についての検討が平成25年度内には終了しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
ワークステーション上での副腎血管のシミュレーション環境を用いたマイクロカテーテル先端の側孔の形状や数、位置について検討・解析を引き続き行い、副腎静脈サンプリング用マイクロカテーテルの試作品(複数種類)を作成する。さらに、平成24年度に構築した微細径の血管モデルを用いた持続吸引システムおよび動物実験(豚)にて試作品について性能評価を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額は、当初予定していたデバイス(副腎静脈サンプリング用カテーテル)の試作および、その性能評価のための動物実験を次年度に延期するために生じたものである。 延期したデバイスの試作および、その性能評価のための動物実験に必要な経費として平成26年度請求額とあわせて使用する予定である。
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Research Products
(1 results)