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2012 Fiscal Year Research-status Report

Gd-EOB-DTPA造影MRIを用いた肝細胞癌の抗癌剤耐性の画像的評価法の確立

Research Project

Project/Area Number 24591814
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

藤田 展宏  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30610612)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西江 昭弘  九州大学, 大学病院, 助教 (20457427)
浅山 良樹  九州大学, 大学病院, 助教 (40380414)
石神 康生  九州大学, 大学病院, 助教 (10403916)
牛島 泰宏  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40432934)
高山 幸久  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60546563)
本田 浩  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90145433)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords放射性医薬品・造影剤
Research Abstract

抗癌剤の薬剤耐性は肝細胞癌におけるトランスポーターの発現が関与する。このトランスポーターは肝細胞特異性を持つMRI用造影剤であるGd-EOB-DTPAの取り込みや排泄にも関与する。このため、Gd-EOB-DTPAを用いた造影MRI所見は、肝細胞癌の抗癌剤耐性と関連があると考える。
本年度は、肝細胞癌に対し持続肝動注化学療法が施行された例において、化学療法前に施行されたGd-EOB-DTPA造影MRI所見の検討を行い、持続肝動注化学療法との奏効率の比較を行った。
当院でGd-EOB-DTPA造影MRIの撮像を開始した2008年から2012年までに、Gd-EOB-DTPA造影MRIが行われた後に、持続肝動注化学療法が施行された症例は計14例であった。このうち、10例は持続肝動注化学療法がある程度有効であり、一定期間腫瘍の増大を制御できた。4例は持続肝動注化学療法が無効で腫瘍が増大した。
これらの症例において、Gd-EOB-DTPA造影MRIの肝細胞相の画像所見を、定性的、定量的に評価した。腫瘍の増大が制御可能であった群と、腫瘍が増大した群では、画像所見に有意な差はなかった。このため、腫瘍の増大が制御可能であった群に限定して、検討を行った。定量的評価においてGd-EOB-DTPAの取り込みの程度が高い群は、低い群と比較して、腫瘍の増大が制御可能であった期間が長い傾向にあった (p=0.0715)。
以上より、特に持続肝動注化学療法が一定期間であっても効果がある群においては、Gd-EOB-DTPA造影MRI所見で、その効果を予測できる可能性が示唆される。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は肝細胞癌に対し持続肝動注化学療法が施行された例において、化学療法前に施行されたGd-EOB-DTPAを用いた造影MRI所見の検討を行い、持続肝動注化学療法との奏効率の比較を行うことを計画しており、研究計画はおおむね順調に進展しているものと考える。

Strategy for Future Research Activity

進行肝細胞癌に対し持続肝動注化学療法が施行された症例のうち、化学療法前に肝切除が行われ、肝内に再発を来たしている例も少なくない。本研究においては、研究実績の概要に記載した14例のうち、6例は化学療法前に手術が行われている。これらの症例の切除標本のトランスポーターの発現の解析を免疫組織化学染色にて行う。具体的には、抗癌剤耐性もしくは画像所見との関連が報告されている、OATP群やMRP群の免疫組織化学染色を行い、これらの発現を検討する。これらの結果と、Gd-EOB-DTPAを用いた造影MRI所見、持続肝動注化学療法の効果との比較を行う。
また、新規に持続肝動注化学療法が施行された症例について、これまでと同様の検討を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

データの解析には、保存のための媒体、統計解析ソフトおよび高性能のコンピューターの購入が必要である。
また、病理切片を用いた評価では各種Gd-EOB-DTPAのトランスポーターの免疫組織化学染色用の抗体を購入する予定である。その他、研究に必要な試薬類やプレパラート、ピペットなどのプラスチック器具などの消耗品にも研究費が必要である。
MRIや癌細胞の抗癌剤耐性、肝臓病理に関する文献のコピーや参考書の購入は、得られた結果を討論するため欠かせない費用である。
さらに、成果発表のため、学会発表を行う。学会発表におけるポスター作製のために印刷費が必要である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 肝細胞癌のGd-EOB-DTPA造影MRI所見と悪性度の検討 -肝細胞相における取り込みの不均一性の意義-2013

    • Author(s)
      藤田展宏、西江昭弘、浅山良樹、牛島泰宏、高山幸久、調 憲、 相島慎一、本田浩
    • Organizer
      第19回肝血流動態イメージ研究会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      20130126-20130127

URL: 

Published: 2014-07-24  

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