2012 Fiscal Year Research-status Report
放射線による抗腫瘍免疫誘導の解明と、その増強に関する基礎的・臨床的研究
Project/Area Number |
24591833
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
鈴木 義行 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60334116)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 放射線治療 / 腫瘍免疫 / 細胞障害性Tリンパ球 / MHC |
Research Abstract |
化学放射線療法が施行された食道がん患者のうち、HLAがA2もしくはA24の患者のみ、臨床検体(血液)を採取して研究を行い、そのうち約40%の患者において、癌精巣抗原特異的細胞障害性Tリンパ球が治療中~治療後に有意に増加することを確認した。現在、その他の臓器のがん患者においても、抗原特異的細胞障害性Tリンパ球が増加するか検討中である。 また、術前化学放射線療法が施行された食道がん患者において、臨床検体(腫瘍組織;術前および手術時のもの)を用いて研究を行い、化学放射線療法にて有意にHMGB1の増加が認められ、また、予後と有意に相関することが認められた。また、放射線治療前後のMHC Class I発現の変化については、直腸がん患者などにて実験を終え、現在解析中である。 これらの成果は、放射線治療によって抗原特異的な抗腫瘍免疫が活性化されたことを証明したものであり、放射線治療と免疫療法の併用療法の可能性を示唆するものである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は、当初の計画に沿って、ほぼ予定通りに実行され、成果報告の段階まで進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究実施計画に従い、臨床検体(血液、腫瘍組織)を用いた研究を継続する。 また、同様に研究計画に従い、マウスモデルで放射線治療による抗腫瘍免疫の活性化とその修飾について検討する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究実施計画に従い、試薬、抗体、および、マウスの購入に使用する。 また、研究成果発表のための旅費にも使用する。
|
Research Products
(6 results)
-
-
-
-
-
[Presentation] Acute Toxicity of Carbon-ion Radiotherapy for Localized Prostate Cancer2012
Author(s)
Suzuki Y, Katoh H, Ishikawa H, Kaminuma T, Tamaki T, Shirai K, Matsui H,Ohno T, Ito K, Suzuki K, Nakano T,
Organizer
22nd International Conference on the Application of Accelerators in Research and Industry
Place of Presentation
Fort Worth, TX, USA
Year and Date
20120805-20120810
Invited
-