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2012 Fiscal Year Research-status Report

血小板を用いた縫合不全をゼロにする手技の開発研究

Research Project

Project/Area Number 24591863
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

寺島 秀夫  筑波大学, 医学医療系, 教授 (10361338)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大河内 信弘  筑波大学, 医学医療系, 教授 (40213673)
只野 惣介  筑波大学, 医学医療系, 講師 (70570688)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords創傷治癒 / 消化管吻合 / 血小板 / 線維芽細胞 / 成長因子
Research Abstract

平成24年度の研究課題に設定されていた「PRPが消化管吻合部の創傷治癒を促進するメカニズムの解明」を中心に研究を進めた.すなわち,in vitroにおいて,「血小板中に含まれる成長因子のうち,どの因子がもっとも創傷治癒促進に貢献しているか,また高濃度になると創傷治癒阻害の原因となる成長因子は何か」を解明するべく基礎的検討を行った.
【方法】ヒト大腸線維芽細胞CCD18Coを用い,血小板共培養を行った際の細胞増殖・コラーゲン産生を検討した.1)細胞増殖:96wellプレートにCCD18Coを3000個/well播種し,トロンビンで活性化された血小板を0-5×10^8/mlの各濃度で共培養し,48時間後の細胞増殖をCCK-8を用いて検討した.2)コラーゲン産生:24wellプレートにCCD18Coを50000個/well播種し,コンフルエントとした.トロンビンで活性化された血小板を0-5×10^8/mlの各濃度で共培養し,24時間後,72時間後の培養上清中のコラーゲン濃度(Collagen typeI)をELISAにより検討した.
【結果と考察】1)細胞増殖:血小板と共培養を行うと,線維芽細胞増殖は濃度依存的であった.また,血小板濃度1×10^7個/ml より著明に線維芽細胞が増殖した.高濃度血小板における線維芽細胞増殖効果は鈍化し,Ceiling effectの存在が示唆された.2)コラーゲン産生:血小板共培養24時間後の時点ではコラーゲン産生を認めなかった.48時間の時点ではコラーゲン産生が検出され,72時間後は血小板濃度依存性にコラーゲン産生は増加した.in vivo実験において消化管吻合後から肉芽組織増生が開始されまでのLag timeが存在することが確認されているが,このlag timeがin vitroにおいて再現された.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

in vitroの実験に時間を要し,予定していたin vivoの実験に遅延が発生した.

Strategy for Future Research Activity

今年度の展開
1.血小板中に含まれる成長因子のうち,濃度になると創傷治癒阻害の原因となる成長因子をin vitro において同定する.
2.コラーゲン産生時期を前倒してlag timeの短縮化を可能にする血小板中に含まれる増殖因子配合ならびに濃度をin vitroにおいて検討する.結果が把握され次第,in vivoにおいての立証実験を開始する.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

該当なし

URL: 

Published: 2014-07-24  

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