2012 Fiscal Year Research-status Report
腹部大動脈瘤内挿後ステントグラフトの経時的変化のシミュレーション研究
Project/Area Number |
24591866
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡本 宏之 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (60348266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重松 邦広 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20215966)
大島 まり 東京大学, その他の研究科, 教授 (40242127)
宮田 哲郎 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70190791)
保科 克行 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90571761)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | シミュレーション / 腹部大動脈瘤 / ステントグラフト / 構造解析 |
Research Abstract |
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療において、長期成績の改善にはエンドリークやデバイスのmigrationが問題となっているが、どのような症例でそのような術後合併症のリスクが高いかのエビデンスはほとんど示されてこなかった。実際デバイス留置前後の形状変化を比較すると、屈曲の強い症例においては瘤の形状変化とあいまってmigrationを来す症例もある。腹部大動脈瘤の解剖学的形態と留置したステントグラフトの配置、その後の形態変化を解析する。その上でステントグラフト自体の剛性や弾性、長さなどをパラメーターとし、留置後の血行力学的変化をシミュレーションする。 東京大学血管外科において、臨床症例の検討を行ってきた。瘤頸部の高度屈曲症例を検討し、その傾向、中長期成績のoutcomeを求めた。これにより、臨床側からの傾向が見えてきた。 東京大学生産技術研究所大島研究室において、実際の臨床データからcenterlineの描出、曲率の計算、瘤の外郭のモデリングを行い、この年度において三次元的なcase specificなモデリングが可能となった。 芝浦工業大学において、瘤のY字管モデルを作成中である。現在ステントグラフトの構造解析に必要な機器、装置の作成を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各施設ともに、臨床面からのアプローチ、症例に対する工学的解析、Y字管でのin vitroのモデルと、三方向の連携がうまくとれている。
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Strategy for Future Research Activity |
このまま三施設間の連携を強めて、本年度はY字管モデルの構築と、可能であえば臨床への応用を開始したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
おもにY字管モデルの解析のため、装置作成にかかる費用に費やされる。臨床面では、実際の手術症例の解析にビデオ撮影が必要となり、この編集などにも機器購入が必要と考えている。
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Research Products
(4 results)