2013 Fiscal Year Research-status Report
癌胎児性抗原特異的キメラ抗原受容体導入T細胞による消化器癌治療法の開発
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24591899
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
王 立楠 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教(研究担当) (00589484)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 琢磨 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60224515)
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Keywords | キメラ抗原受容体 / 胎児性癌抗原 / T細胞受容体 / GITR |
Research Abstract |
キメラ抗原受容体(Chimeric Antigen Receptor; CAR)を利用した遺伝子改変T細胞移入療法が既に臨床応用されているが、有効な構造を持つCARを選別するためのin vivoでの評価系が欠落している。申請者らは、GITR(Tumor necrosis factor receptor superfamily member 18)のシグナル伝達ドメインが付加されたCAR導入T細胞が、腫瘍微小環境下での制御性T細胞による機能抑制を回避でき、さらには生体内での生存性に優る可能性があるとの研究結果を得ている。本申請研究では、大腸がん患者治療を目的とし、癌胎児性抗原CEAを標的とした、GITRを含む様々な副刺激分子のシグナル伝達ドメインが付加されたCARを作製し、重度免疫不全マウスであるNOD/SCID/γc-/-(NOG) マウス及びCEAトランスジェニックマウスを用いたin vivo評価系を樹立することにより、安全で有効なCAR導入T細胞療法の開発を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
応募内容に基づいて、平成25研究計画は全て完成している。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)癌胎児性抗原(CEA)トランスジェニックマウスを用いたCEA特異的キメラ抗原受容体導入T細胞輸注療法の有効性と安全性の検討 a)強いCAR-T細胞輸注の効果を期待してリンパ球減少性の化学療法剤や放射線照射などの前処置を施したマウスにおいて同様の検討を行い、CEA特異的CAR導入T細胞の有効性と安全性評価をおこなう。 b)CEA-Tgマウスを用いてCAR-T細胞輸注によりマウス正常組織傷害の程度を解析する。 c)Cyclophosphamide、fludarabine、TBI併用前処置を施した後抗原特異的抗腫瘍効果が検討する。 (2)CEA特異的CAR-T細胞にCD8+T細胞とCD4+T細胞のいずれか、あるいは両方がin vitro機能評価、in vivo抗腫瘍効果を検討する。
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Research Products
(2 results)