2014 Fiscal Year Annual Research Report
乳癌内分泌療法の効果予測を目的とした多遺伝子発現の定量的評価ツールの開発
Project/Area Number |
24591910
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
岩瀬 弘敬 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授 (40211065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 豊 熊本大学, 医学部附属病院, その他 (20398217)
指宿 睦子 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 助教 (30448526)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 乳癌 / 予後予測ツール / 多遺伝子発現 |
Outline of Annual Research Achievements |
① 熊本大学附属病院、熊本市立熊本市民病院、熊本赤十字病院より、「多遺伝子発現による予後予測ツール(Ku23)」について、前向きコホート研究を行った。特にER陽性のLuminal Type乳癌において多数例の解析を行った。 ② Ku23による予後予測ツールは、ER陽性、HER2陰性乳癌におけるKi-67の予後よりも優れていたことがわかり、さらに一部の症例で行った21遺伝子発現の予後予測効果の分類とよく一致していた。しかしながら、正確な予後調査はさらに経過観察が必要であると思われた。すなわち、21遺伝子予後予測ツールで高リスク、Ku23で予後良好とされた症例においては、化学療法が施行されており、現在のところ再発は無い。 ③ Ku23については、ER陽性、HER2陰性の乳癌において、予後予測の重要なツールとなる可能性がある。 ④ この研究から、エストロゲン付加療法に対する新しい研究テーマに到達することができた。
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