2014 Fiscal Year Annual Research Report
パルスジェットメスによる内視鏡的治療技術の応用開発
Project/Area Number |
24591931
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中野 徹 東北大学, 大学病院, 助教 (50451571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀井 尚 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10436115)
中川 敦寛 東北大学, 大学病院, 助教 (10447162)
仲井 正昭 東北大学, 金属材料研究所, 准教授 (20431603)
宮田 剛 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (60282076)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 食道 / 粘膜下層剥離術 |
Outline of Annual Research Achievements |
以下の実験はヒト食道を用いた実験を行うため東北大学医学部倫理委員会に申請し承認を得た。適切なインフォームドコンセントを行い、食道癌手術によって摘出された標本を臨床研究に用いることに対して文書で承諾が得られた後におこなった。1,摘出標本の健常部で病理組織学的診断に影響が及ばない部分を用いて内視鏡用パルスジェットメスで粘膜下層剥離を行った。①機器の性能の評価を行うためにヒト食道の粘膜下層が効果的に剥離できるジェット衝撃力を解析した。食道粘膜下層の剥離量はジェットの出力に依存することが明らかとなった。②安全性の確認:最大エネルギーにおける組織深達度を病理学的に評価した。食道粘膜、食道筋層に垂直にジェットを噴射したが今回の実験条件で粘膜や筋層を穿孔することはなかった。2,食道の粘膜下層剥離に関わると思われる物性値を測定した。①ヒト食道にたいして剥離力測定器を用いて食道の単位幅あたりの剥離力を測定した。その結果200N/m前後であることが明らかとなった。同様にブタ食道についても実験を行った結果、剥離力は100N/mと種によって物性値が違うことが明らかとなった。②ブタ食道筋層、粘膜下層、粘膜層の破断応力をテンシプレッサー(硬度測定器)で測定し、各層による違いを評価検討した。各層の破断強度の違いを評価した。筋層と粘膜に比較して粘膜下層の破断強度は著明に低いことが明らかとなり、粘膜下層が選択的にジェットで剥離されるメカニズムと考えられた。ヒト摘出食道で得られた知見をもとに内視鏡用パルスジェットメスの機器としての改良とジェット出力特性にフィードバックし次段階である臨床応用の為今後研究を発展させる予定である。
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[Journal Article] The Dissection Profile And Mechanism of Tissue-Selective Dissection of The Piezo Actuator Driven Pulsed Water Jet As A Surgical Instrument: Laboratory Investigation Using Swine Liver2014
Author(s)
Yamada M, Nakano T, Sato C, Atsuhiro N, Fujishima F, Kawagishi N, Nakanishi C, Sakurai T, Miyata G, Tomonaga T, Ohuchi N
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Journal Title
Eur Surg Res
Volume: 53
Pages: 61-72
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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