2014 Fiscal Year Annual Research Report
SAGE法による新たな消化器癌幹細胞特異的遺伝子の同定とその機能解析
Project/Area Number |
24591944
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
浜井 洋一 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (90423384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 守人 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (70446045)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 癌幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
癌幹細胞は自己複製能、多分化能、治療抵抗性を有し癌組織を維持する。癌の克服のためには、癌幹細胞に特異的に発現する遺伝子を同定し、その機能を解明することが必須である。 本研究の目的は ①SAGE法(Serial Analysis of Gene Expression法)による食道癌、胃癌幹細胞における包括的遺伝子発現解析、②新たな癌幹細胞特異的遺伝子の同定、③その遺伝子の機能解析である。これまで以下の通り研究を実施した。 CD44を癌幹細胞マーカーとしている食道癌、胃癌細胞株をFACSにてCD44+/-でソーティングする。これを複数回行うことでSAGE法に使用する細胞の分別、収集を行った。CD44(+)とCD44(-)細胞から抽出したmRNAを用いSAGE法により網羅的な遺伝子発現解析を行い、CD44+/-それぞれの細胞株で発現の異なる遺伝子の抽出を行った。これにより幹細胞に特異的な発現を持つ候補遺伝子の抽出が可能であり、この中から有望な遺伝子の機能解析を行った。 RNAi法 を用いて恒常的に発現抑制を行い、細胞機能の変化を検討した。①FACSにてSP細胞の検出を行い、癌幹細胞活性を持つ細胞群の変化を観察した。②Cell migration assayを行い癌細胞の転移能の変化を検討した。③Cell invasion assay を行い浸潤能への影響について評価した。④細胞株に数種類の抗癌剤を接触させMTT assayにてその遺伝子発現の有無における増殖能の変化を評価した。 本研究は新規癌幹細胞分子マーカーの発見、癌幹細胞を標的とした治療開発につながる。
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Research Products
(5 results)