2013 Fiscal Year Research-status Report
未分化型胃癌に対する低酸素誘導エピジェネティック分子を標的とした治療モデルの確立
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24591947
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
古賀 靖大 佐賀大学, 医学部, 助教 (30555090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 淳 佐賀大学, 医学部, 助教 (60404175)
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Keywords | 胃癌 / 低酸素 / エピゲノム |
Research Abstract |
これまでに胃癌細胞において低酸素誘導因子(HIF-1α)発現が癌浸潤能亢進に重要であること、5-FU系抗癌剤耐性に関与することを明らかにした。また代表者はメチル化DNA免疫沈降法(MeDIP法)とDNAマイクロアレイ技術を用いて、ゲノムワイドなDNAメチ ル化解析法を開発し、この解析法を用いてヒト正常・癌細胞におけるDNAメチル化情報と遺伝子発現情報を統合し発癌・進展に関与する新規分子を同定するパイプラインを報告した。本研究では、胃癌分化型別に低酸素環境下HIF-1α発現誘導に伴う変化をエピジェネ ティックな側面から解析した。 HIF-1α発現欠失胃癌細胞株2種(MKN74-KD:分化型胃癌由来, MKN45-KD:低分化型胃癌由来)ならびに各コントロール株(MKN74-SC,MKN45-SC)を常酸素および低酸素環境化に培養し、メチル化DNA免疫沈降法(MeDIP法)によりゲノムワイドなDNAメチル化解析を行った。これらのDNAサンプルを用いてマイクロアレイ解析を行い、低酸素環境下における分化型、未分化型別HIF-1α発現欠失細胞のゲノムワイドなエピジェネティック変化を比較解析した。 この比較解析により低酸素環境下における分化型、未分化型特異的なメチル化異常(高いメチル化あるいは低メチル化)領域を同定し、定量RT-PCRおよびbisulfite sequence法を用いて確認した。現在、これらの新規エピジェネティック分子に関する機能解析を行うとともに臨床サンプルを用いて臨床的意義について検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
代表者、分担者によって研究計画がたてられ、実際の研究を研究協力者とともに行っている。研究協力者のさらなる実験の支援ととも に定期的なdiscussionが必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
HIF-1αにより未分化型胃癌特異的に誘導される新規エピジェネティック分子を抽出し、胃癌細胞株を用いてその癌増殖能・浸潤能に与える影響を明らかにする。 胃癌切除組織を用いて 新規エピジェネティック分子変化を解析し、臨床病理学的因子および患者予後への影響を明らかにする。
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