2014 Fiscal Year Annual Research Report
食道癌における新規抗癌剤効果規定遺伝子の同定と抗癌剤効果予測モデルの確立
Project/Area Number |
24591952
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Principal Investigator |
野口 剛 大分大学, 医学部, 准教授 (20264335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 善之 大分大学, 医学部, 助教 (00433053)
柴田 智隆 大分大学, 医学部, 助教 (20566905)
麓 祥一 大分大学, 医学部, 客員研究員 (00532631)
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Keywords | テイラード医療 / 効果予測システム / マイクロアレイ / 抗癌剤 / 食道癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の研究予定であった、「抗癌剤効果規定遺伝子の薬剤感受性に関わる分子機構の解明」及び「抗癌剤効果予測遺伝子群を用いた臨床効果予測モデルの設定(後ろ向き試験)」に関する研究成果は以下の通りである。 1、抗癌剤効果規定遺伝子の薬剤感受性に関わる分子機構の解明 : 抽出された候補遺伝子のうち、複数遺伝子に関し、Ingenuity Pathways Analysis(IPA)によるパスウェイ解析にて解析を行い、関連遺伝子群及び分子機構について検索を行った。抗癌剤の薬剤感受性に関わる分子機構の解明につながりうる情報、結果を得る事が出来た。現在、パスウェイ解析にて得られた情報を基に、発現レベルの異なる候補遺伝子強制発現クローンを用い、更なる分子機構の解明を進めている。 2、抗癌剤効果予測遺伝子群を用いた臨床効果予測モデルの設定(後ろ向き試験) : 複数の抽出遺伝子を用いた効果予測については、各候補遺伝子の発現量を説明変数、IC_<50>値の対数変換値を目的変数とした重回帰分析を行うことにより設定した。また、解析には、外れ値を考慮した頑強な重回帰分析を行うために開発された解析ソフトNLRegを用いた。具体的には、食道扁平上皮癌症例(術前5-FU/CDDP療法施行症例を対象)における化学療法施行前の生検癌組織の各候補遺伝子発現レベルを説明変数、臨床効果(化学療法施行後の腫瘍縮小率)の対数変換値を目的変数とした重回帰分析を行うことにより臨床効果予測式を作成し、さらにテストサンプルを用いて予測精度の確認作業を行った。現在、前向き臨床研究への展開を目指し、準備を進めている。
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Research Products
(6 results)