2014 Fiscal Year Annual Research Report
化療後の消化器癌遺残腫瘍のキャラクターの解析とその制御に関する研究
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24591955
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
石神 純也 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (90325803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前村 公成 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (30398292)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 化学療法 / 消化器癌 / 遺残 / キャラクター |
Outline of Annual Research Achievements |
1) 化学療法後に切除により腫瘍を含む組織標本を対象として、新鮮組織標本の凍結保存およびパラフィン包埋標本を作製してそれぞれの症例の予後および再発形式の追跡調査を行っている。これら症例に対して遺残腫瘍細胞のキャラクター(増殖因子、癌幹細胞マーカー、ケモカインレセプター、リガンド)を免疫組織学的手法で解析し、化療を受けなかった腫瘍細胞をコントロールとして、化療後の腫瘍のキャラクターの特徴を明らかにしている。 2)食道癌におけるproinflammatory cytokine Il-32の腫瘍内発現と抑制性T細胞の浸潤についての検討を行ってきた。食道癌と胃癌症例を対象に腫瘍IL-32の発現を評価し、予後因子としての有用性、IL-32を標的とした治療法の可能性を検討している。食道癌についてのIL-32の発現および抑制性T細胞に関する論文をanticancer reeaech誌に2014年に掲載した(in press)。 3)HER2陽性胃癌におけるリンパ節、肝転移転移巣での発現、heterogeneityについての検討 HER2陽性胃癌はハーセプチン追加治療の対象であるが、HER2の分布を検討し、治療効果の予測と耐性の克服について検討を行っている。 4) HLA-F およびHLA-E発現についての論文を作成し anticancer reeaech誌に2014年に掲載した(in press)。
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