2014 Fiscal Year Research-status Report
生体吸収性素材を用いた食道損傷部における低侵襲治療法の開発
Project/Area Number |
24591959
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
合川 公康 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20438823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮澤 光男 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (20200165)
小山 勇 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60178390)
岡田 克也 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (60364775)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 食道再生 / 食道縫合不全 / 食道狭窄 / 生体吸収性素材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は食道疾患の治療後等に併発する欠損、縫合不全、瘻孔を、生体吸収性素材を欠損部などに移植することにより、低侵襲に治療する方法を新たに開発することにある。研究計画ⅰ)「食道欠損部に対する生体吸収性ポリマー(Bioabsorbable Polymer)パッチ移植の適合性、再生食道の経時的変化の検討」においては、本研究の予備試験同様に研究を進め、食道へ移植した場合の組織適合性や再生過程を大動物実験により観察した。BAPが食道組織に十分適合し、BAP移植部が良好に再生していることを確かめ、これを論文1)として報告し掲載された。また、計画ⅲ)「生体吸収性自己拡張型カバードステントを用いた食道全周性ESD部の狭窄予防効果の検討」は、狭窄予防効果を検討することと並行して狭窄部の治療をBAPで行い、期待通りの結果を得たため、これを2)として報告し掲載された。研究計画ⅱ)「生体吸収性自己拡張型カバードステントを用いた急性期食道穿孔治療の検討」においては、3)のごとく2014年日本外科学会で発表し、Young Investigator s Award 受賞した。現在論文作成中である。研究計画iv) 「生体吸収性瘻孔プラグを用いた食道皮膚瘻の治療」においては、平成26-27年度へ研究助成延長を申請し、現在進行中である。 成果発表 1) Aikawa M, Miyazawa M, Okada K, Koyama K, et al. A bioabsorbable polymer patch for the treatment of esophageal defect in a porcine model. J Gastroenterol. 2013 Jul; 48(7):822-9. 2) Takase K, Aikawa M, Okada K,Koyama K, Miyazawa M et al. Development of novel treatment with a bioabsorbable esophageal patch for benign esophageal stricture. Dis Esophagus. 2014 (Epub ahead of print). 3)高瀬 健一郎、宮澤 光男、合川 公康ら :生体吸収性ステントを用いた消化管縫合不全に対する新しい治療法の開発。第114回日本外科学会 Young Investigator s Award 受賞(2014)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は大動物(ブタ)を用いた実験であるが、当実験施設の豚舎ケージが破損してしまい、平成26年の約1年間は少数の動物しか管理できず、当初の予定の実験が遂行できなかった。現在は豚舎の修復は完了し、研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の(iii)は、すでに3頭のブタを用いて実験を進めており、予定の9頭まで実験を行う予定である。(iv)においては、実験動物数を9頭から6頭に減らして実験を予定している。いずれの研究結果も学会発表予定である。
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Causes of Carryover |
本研究は大動物(ブタ)を用いた実験であるが、当実験施設の豚舎ケージが破損してしまい、平成26年の約1年間は少数の動物しか管理できず、当初の予定の実験が遂行できなかった。現在は豚舎の修復は完了し、研究を進めている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究計画の(iii)は、すでに3頭のブタを用いて実験を進めており、予定の9頭まで実験を行う予定である。(iv)においては、実験動物数を9頭から6頭に減らして実験を予定している。いずれの研究結果も学会発表予定である。
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Research Products
(2 results)