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2014 Fiscal Year Annual Research Report

肝移植後のドナー特異的抗体検出による液性拒絶反応の制御

Research Project

Project/Area Number 24592011
Research InstitutionTokyo Medical University

Principal Investigator

河地 茂行  東京医科大学, 医学部, 教授 (80234079)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 真之  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30573414)
渕本 康史  独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, 小児外科科長 (40219077)
田邉 稔  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50197513) [Withdrawn]
篠田 昌宏  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50286499)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords肝移植 / 腎移植 / 生体肝移植 / 液性拒絶反応 / ドナー特異的抗体 / 7th day syndrome / 術前クロスマッチ検査 / Luminex法
Outline of Annual Research Achievements

慶應義塾大学外科と東京医科大学八王子医療センター(以下センターと略す)消化器外科・移植外科との共同研究体制で2014年度の研究を進めた。慶應義塾大学外科には生体肝移植前後のDSAの測定を依頼し、移植前、移植後5POD、退院前のタイムポイントでDSAの測定を行なった。センターでは腎移植(主に生体腎移植症例)前後でDSAの測定を行なった。腎移植では肝移植のような移植後早期の激烈な液性拒絶を経験する事がないため移植前、移植後3-6ヶ月のタイムポイントでDSAの測定を施行した。DSAの検出は抗HLA抗体スクリーニング検査(PRA法)とシングル抗原同定検査(Luminex法)を用いた。
慶應義塾大学外科では3例の生体肝移植症例でDSAの経時的測定が可能であった。センターでは9例の生体腎移植症例で移植前後のDSAの測定を行なった。また、過去の腎移植症例75例について術前のクロスマッチ(CDC)とDSA検出との関連性を検討した。
現在までに得られた結果では、生体肝移植症例の1例で、移植後5日目に術前に検出されていなかった抗HLA抗体を検出しており、de novo DSAが移植後早期に出現する可能性を示唆する結果であった。生体腎移植症例9例の検討では、術前・術後を通じて抗HLA抗体(DSAも含めて)は検出されず、さらなる検討を行なっている。
術前クロスマッチとDSAとの関連性については、CDCクロスマッチでのTW陽性症例3例すべてがPRA検査陰性でありDSAが検出された症例はなかった。3例中2例はflowcytometryによるクロスマッチは陰性であり、臨床上抗体関連拒絶が問題になった症例はなかった。一方、クロスマッチ陰性症例の中に、DSA陽性が証明された症例が3例あり、うち2例はリツキサン、DFPP、血漿交換などの前処置を行なう事で臨床経過は良好であった。脳死ドナーからの献腎移植症例のみ前処置なしで移植を施行した。当科の検討からはDSA陽性症例をクロスマッチ検査で拾い上げることは困難であった。

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Published: 2016-06-01  

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