2012 Fiscal Year Research-status Report
胆嚢癌の発癌に関わるmiRNA発現解析、浸潤・転移能機能解析及び新規治療法の開発
Project/Area Number |
24592030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高畑 俊一 九州大学, 大学病院, 助教 (50437779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 隆生 九州大学, 大学病院, 助教 (20372766)
上田 純二 九州大学, 大学病院, 助教 (90529801)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 胆嚢癌 / microRNA |
Research Abstract |
癌細胞・癌組織におけるmicroRNA(miRNA)の発現異常、機能解析はこれまで広く行われているが、消化器癌の中でも生物学的悪性度が高く予後不良な疾患である胆嚢癌におけるmiRNAの発現異常・機能解析についての報告はなく、胆嚢癌におけるmiRNA発現プロファイリングを行い、癌浸潤・転移のメカニズムを解明して治療への応用を目指すことが本研究の目的である。本年度は以下の研究を行った。胆嚢癌の手術切除組織およびヒト胆嚢癌細胞株におけるmiRNA発現プロファイリングを行い、異常発現を示したmiRNAがヒト胆嚢癌細胞株で増殖能や浸潤能にどのように関与しているかを調べた。特に他癌腫において炎症関連発癌関連miRNAとして報告されているmiRNA-155が、胆嚢癌切除組織でも高発現していることが判明した。ヒト胆嚢癌細胞株においてmiRNA-155をターゲットとしてRNAiを行ってmiRNA-155発現抑制を行うと、癌細胞の増殖能と浸潤能とが有意に低下することが示された。今後はmiRNA-155の細胞内シグナル伝達の標的分子の解明やその他に有望なmiRNAを選択してin vitroおよびin vivoでの実験を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
胆嚢癌でmiRNA異常発現を示したmiRNAのプロアフィリングを行ったが、その検証・選択に難渋した。
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Strategy for Future Research Activity |
miRNAプロファイリングの結果から、発癌・浸潤・転移に重要な役割を果たしていると考えられるmiRNAを複数同定しこれを検証する。in vitroにおける増殖・浸潤における機能を解明したが、これのみではなくin vivoにおける実験も円滑に進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究の遂行に必要な主要装置(共焦点レーザー顕微鏡、フローサイトメーター、in vivo蛍光イメージ、リアルタイムPCR, 蛍光 顕微鏡、遺伝子導入装置、セルソーター、バイオアナライザー、ナノドロップ、FACS機器など)は既に研究室内に設置されている。この他の機器(透過型電子顕微鏡、DNAシークエンサーなど)については学内の研究支援センターにおいて利用可能であり、現在の研究遂行に支障はない。また固形癌に適した高額なセルソーターが必要となる場合もあるが、既に学内の研究支援センターにおいて2台使用できる環境にあり特に新規に購入する必要はない。このため研究経費において新たな設備備品の購入は不要である。 消耗品においては qRT-PCRを行うための試薬やプライマーの購入、ソート用モノクローナル抗体、ソート時の使用試薬、Nucleofector 用導入試薬、shRNA/レトロウイルス作成キット、マウス等を実験遂行において購入を予定している。
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