2014 Fiscal Year Annual Research Report
胆嚢癌の発癌に関わるmiRNA発現解析、浸潤・転移能機能解析及び新規治療法の開発
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24592030
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高畑 俊一 九州大学, 大学病院, 講師 (50437779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 隆生 九州大学, 大学病院, 助教 (20372766)
上田 純二 佐賀大学, 医学部, 准教授 (90529801) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 胆嚢癌 / miRNA / 膵胆管合流異常 / 発癌 / 癌悪性度 |
Outline of Annual Research Achievements |
胆汁でのmiRNAの検出を行ったが、胆汁内RNAの抽出が極めて困難で、miRNAの定量を行う事ができなかった。そのためさらに胆嚢癌に関わる他のmiRNA発現に関する研究を行った。胆嚢癌ならびに胆嚢癌の危険因子である膵胆管合流異常合併胆嚢(正常)のmiRNA発現のマイクロアレイを行ったところ胆嚢癌で25種類、合流異常合併胆嚢で22種類のmiRNAの異常高発現を認めた。このうちmiRNA-202, 625, 483-5pが共通していた。実際に26例の胆嚢癌切除検体と17例の合流異常胆嚢(悲癌)の定量RT-PCRを行ったところ正常胆嚢と比較して高発現を示した。それぞれのmiRNA高発現と臨床病理学的因子の関係を調べたところ、miRNA-202高発現は低年齢、大きな腫瘍径と、miRNA-483-5p高発現は胆道拡張症やC-P型の合流異常と、miRNA-625高発現はC-P型合流異常と予後不良胆嚢癌との相関を認めた。特にmiRNA-625は独立した胆嚢癌の予後規定因子であった。以上の結果から、様々なmiRNAが合流異常から胆嚢癌の発癌、進展に関与していることが明らかとなった。
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