2013 Fiscal Year Research-status Report
膵臓癌における肝転移を規定するLong non―coding RNAの機能解析
Project/Area Number |
24592034
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中原 修 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (40583042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近本 亮 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (10419640)
今井 克憲 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (60555746)
林 洋光 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 助教 (80625773)
新田 英利 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (90555749)
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Keywords | HOTAIR導入 / 膵臓癌 / Long non-coding RNA |
Research Abstract |
①臨床検体を用いた検討 原発巣と肝転移巣のサンプル採取について、超音波内視鏡を用い切除不能膵癌患者より原発巣の組織採取を行っている。採取したサンプルは-80℃にて凍結保存を行い、順次RNAの抽出を行っている。現在症例の蓄積中であり、約30例のサンプルを蓄積した。抽出に関しては、RNA抽出キット(miRVana(R)、Ambion)を用いてtotal RNAを抽出している。サンプルの適正な純度と量の確保を目指しているが、従来の方法だと標本採取量が十分でなかったため、解析に必要なRNAの量質が確保できていない状況であった。そのため、穿刺針の種類を変更し、かつ穿刺回数を増やしてサンプル量の確保を目指している。またその際処置の安全性が損なわれてはならないため、慎重を期して行っている。 転移巣、原発巣のサンプル数が十分になれば、リアルタイムPCRによるHOTAIRの発現の評価を行う。 ②In Vitroでの検討 ・HOTAIR導入による浸潤能獲得、及びsiRNA targeting HOTAIRによる浸潤能低下の検討 ヒト樹立膵癌細胞株に対しvectorをもちいてHOTAIRを導入した。初回作成したベクターでは発現調整が十分でなかったため、あらたなベクターを作成した。現在発現の確認中である。また、ヒト樹立膵癌細胞株に対しsiHOTを導入し、現在発現の確認中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
従来の方法ではサンプル量が十分でなく、採取法を変更して症例の蓄積を行っている点など。またvitro実験に関しては、初回のベクターでは発現調整が十分でなく、新たに2種のベクターを調整している。
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Strategy for Future Research Activity |
①臨床検体を用いた検討 原発巣と肝転移巣のサンプル採について、前述のごとく、現在症例の蓄積中である。本来の診断目的に採取する検体量+アルファでは、標本採取量が十分でなかったため、解析に必要なRNAの量質が確保できていない状況であった。そのため、穿刺針の種類を変更し、かつ穿刺回数を増やしてサンプル量の確保を目指している。またその際処置の安全性が損なわれてはならないため、慎重を期して行っている。 ②In Vitroでの検討 HOTAIR導入による浸潤能獲得の検討、siRNA targeting HOTAIRによる浸潤能低下の検討 ヒト樹立膵癌細胞株に対しvectorをもちいてHOTAIRを導入した。またヒト樹立膵癌細胞株に対しsiHOTを導入した。現在発現の確認中である。いずれも初回作成したベクター、siでは発現調整が十分でなかったため、あらたなベクターおよびsiを作成した。現在発現の確認中である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
従来の方法ではサンプル量が十分でなく、採取法の見直し及び変更に時間を要したため。 現在蓄積中の症例より順次標本採取を行い、RNA解析を行うための試薬等消耗品費に充てる。
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Research Products
(2 results)