2012 Fiscal Year Annual Research Report
非小細胞肺癌幹細胞における分泌型miRNAの同定とその治療応用へ向けての解析
Project/Area Number |
24592078
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 達哉 北海道大学, 大学病院, 医員 (20624232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋田 泰浩 北海道大学, 大学病院, 医員 (30399919)
樋田 京子 北海道大学, 歯学研究科, 特任准教授 (40399952)
加賀 基知三 北海道大学, 大学病院, 講師 (80224335)
松居 喜郎 北海道大学, 医学研究科, 教授 (90219379)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 癌 |
Research Abstract |
我々は、癌幹細胞に特化した「分泌型miRNA」に着目し、「非小細胞肺癌幹細胞における分泌型miRNAの同定とその治療応用へ向けての解析」というテーマで平成24年4月より研究を開始した。まず非小細胞肺癌における癌幹細胞の最も良いsorting方法を検討するため種々の方法を試みたが、中でも我々はsphere形成能を持つ癌細胞がマウス皮下腫瘍形成能を高率に有することに着目した。まず肺癌細胞株を用いてsphere形成能を持つ肺癌幹細胞の培養条件検討を行い、足場非依存性のためにpolyHEMA coatedを使用し、またserum-free、EGF+bFGF+ITS premixの培養液を用いて限界希釈を行ったのち培養を継続することで、同細胞群は約1ヶ月に渡りsphere形成能を維持したまま生育することを見出した。次に培養上清中の癌幹細胞における特異的な分泌型miRNAの検索として、マイクロアレイによる解析を行う方針とした。先に述べたsphere形成能を有する細胞群の培養上清と通常の肺癌細胞培養上清におけるmiRNA発現プロファイルを比較検討するため、両群の培養上清よりキットを用いてmiRNAの抽出を行った。細胞株レベルで条件検討が終了し、実際の臨床検体において同様の研究を開始する予定で倫理申請まで行っていたが、筆頭研究者である加藤達哉が海外へ留学することとなり、今回やむなく研究中止の申請をするに至った。
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