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2012 Fiscal Year Research-status Report

脳血管攣縮のメカニズム ABCA1を介するコレステロール代謝による制御

Research Project

Project/Area Number 24592130
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

小泉 博靖  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (40423389)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白尾 敏之  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70448281)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
KeywordsABCA 1 / cholesterol / Rho-kinase / lipid raft / cerebral vasospasm
Research Abstract

本研究はくも膜下出血後に発症する脳血管攣縮のメカニズムを解明するため、コレステロール代謝で注目されているATP-binding cassette transporter A1 (ABCA1) を介するHDL新生反応が脳血管攣縮におけるCa2+感受性機構に及ぼす影響を検討することを目的としています。
平成24年度の研究目標は、SDラット(8週)を用いて自家血液を大槽内に注入した実験的くも膜下出血モデルを作成し、Day 5に脳底部に作成したcranial windowから脳底動脈および前下小脳動脈を顕微鏡下に観察し、血管径を計測し、データを蓄積すること。また、4%パラホルムアルデヒド溶液を用いて灌流固定を行い、脳底動脈および前下小脳動脈分岐部の切片で抗ABCA1抗体による免疫染色を行い、ABCA1発現を解析することでした。
実績状況として昨年度は、くも膜下出血モデルの作成中で実験モデルが安定して作成出来る様、トレーニングを重ねました。cranial window作成後に観察する血管径の測定も測定部位により計測結果がばらつくため、データ収集に影響することが分かりましたが、この点についても計測部位を明確に規定することで解決可能と判断しました。今後の実験でデータ収集が可能となり、引き続き、実験モデルの作成に取り組んでいきます。また、抗ABCA1抗体を用いた免疫染色もトレーニングを重ねた結果、染色手技が安定し、ABCA1の発現量の解析も可能と判断し、引き続き、実験を継続中です。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

SDラット(8週)を用いて自家血液を大槽内に注入した実験的くも膜下出血モデルを作成しますが、この実験手技の安定にトレーニングを要しました。また、4%パラホルムアルデヒド溶液を用いて灌流固定を行い、脳底動脈および前下小脳動脈分岐部の切片で抗ABCA1抗体による免疫染色を行うにあたり、免疫染色の手技が安定しませんでした。以上の理由からデータ収集の開始に至っていませんが、いずれも実験手技が安定し、今後の実験の継続によりデータ収集が可能と判断しました。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度の実験計画の履修。具体的にはラットを用いた実験的くも膜下出血モデルにおける脳底動脈および前下小脳動脈の血管径の計測および動脈切片の免疫染色によりABCA-1発現の解析を行います。
同時に平成25年度の研究計画として上記、実験モデルに対し、DoxazosinおよびCilostazolを投与したラットを用いて脳血管攣縮の抑制効果を検討します。また、ABCA-1発現に対するDoxazosinやCilostazolの効果を免疫染色により組織学的に検討します。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本年度の実験内容に変更はありませんが昨年度の実験の進行状況から606,235円の未使用額が発生しました。この未使用額については平成25年度の実験費用(試薬の購入など)に充てる予定です。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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