2014 Fiscal Year Annual Research Report
ニューロモデュレーション新機軸を駆使した虚血脳の再構築・再教育・再学習系統的戦略
Project/Area Number |
24592137
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
藤木 稔 大分大学, 医学部, 教授 (90231563)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 脳虚血 / 神経細胞死 / 虚血耐性 / 磁気刺激 / 遺伝子発現 / BDNF / 神経保護 / 神経修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
「脳を守る」keyを見いだし、さらには脳虚血の治療応用へと発展させようとするものである。このことを裏付ける実験事実として、非侵襲的大脳刺激でastrocyteが活性化され動物の脳内に神経成長因子; Nerve growth factor(NGF), Brain derived neurotrophic factor(BDNF), Vascular endothelial growth factor(VEGF)を含む様々な遺伝子が発現すること、なかでもBDNF発現の条件は神経活動性依存性であること、発現は一過性でかつ神経損傷や痙攣発作は伴わないこと、安全性の確立された抗胃潰瘍薬などにも同様の神経保護効果を有すること、この神経保護効果はphosphatidylinositol-3 kinase/Akt pathwayを介すること (Fujiki and Steward,1997,2003,2006,2010)をも明らかにした。 同時に特許に基づき新規医療機器の開発[22,23,32]を手がけてきた。ニューロモデュレーションは脳神経機能再建の新機軸として、これら脳の可塑性に作用する因子誘導が鍵である。 すでに非侵襲的遺伝子発現可能な装置を民間企業・他施設と共同で独自デザイン・開発中であり、医工連携の先進医療への足がかりとしての基礎研究は充分行ってきた。
|