2013 Fiscal Year Research-status Report
仮想現実による頭皮投影型新規脳手術ナビゲーションシステムの開発
Project/Area Number |
24592145
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
丸山 啓介 杏林大学, 医学部, 学内講師 (10345192)
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Keywords | 画像処理 / 脳神経外科 |
Research Abstract |
1. 昨年度に導入した画像処理ソフトAmiraを用いた画像処理を通常の手術例で用いることにより画像処理の操作を安定させた。また、作成した画像を手術室まで持ち運びが可能なように、iPadに出力する市販ソフトを検索したところ無料のソフトの探し当たった。この操作を安定させ、この知見について学会発表および論文発表を行った。 2. 昨年度より業者とプロジェクタアームの開発を進めてきたが、今年度は改良を進めて最終案を決定した。自立式のアームを購入するに至った。 3. 通常はコンピューターディスプレーのような平面に投影すべきものを頭皮のような曲面に投影するに際して誤差が発生する。その計算を行った結果、辺縁部での誤差が非常に大きくなることがわかった。これをこのまま導入するには誤差の発生状況を詳細に検討しなければならないため、誤差を低減する方策を練り直し、頭皮のような球状の面に画像を投影する技術を保有する技術者の検索を行った。その結果、電気通信大学の工学博士が保有していることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1. プロジェクタアームの改良に時間がかかり、納入が遅れた 2. プロジェクタアームの費用が予想以上に高額となったため平成25年度の補助金のみでは不足することとなり、平成26年度にまたいで購入する形にせざるを得なかった。 3. 誤差計算の結果、投影による誤差が想定以上に大きくなり、また投影する位置によって誤差の程度に顕著な差が生じることが判明した。このため、誤差を低減する方策を練り直す必要があった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度にプロジェクタ本体が納入される見通しとなっており、これでようやく画像を投影する環境が整うこととなる。 電気通信大学の工学博士からの助言を得て、投影時の誤差を投影する位置に関係なく低減させる手法を取り入れる。このため、当初の予定を1年程度延長することを考慮している。または、この研究はある段階で完結させ、別の研究事業として申請を行うかどうかを検討する。
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